【『進撃の巨人』6つのエッセンス<1>『巨人』という恐怖 】 [動画・アニメ]
〔1〕『巨人』という恐怖
第1話の衝撃
ニコニコ動画で1話を観たところ、壁を壊されて人間が襲われるシーンが描かれていました。その中でも最も衝撃的だったのが、主人公エレンの母親が食われてしまうシーンです。
エレンと一緒に暮らしている少女ミカサは足が家のがれきに挟まれた母親を助けられず、結果的には自分たちの『目の前』で残虐に母親を食べられる姿を見ることに…。
血しぶきが空を舞うシーンで、何とも恐ろしいことの幕開けを想起させるBGMとともに語られるナレーション…
『その日、人類は思い出した。奴らに支配されていた恐怖を。鳥かごの中に囚われていた屈辱を。』
この第1話のラストシーンはもうトラウマになるほどの衝撃的なシーンとして焼きつきました。
現在もニコニコ動画では第1話が無料で配信されています。
未見の方でトラウマになっても構わないと言う方はご視聴してみて下さい。
この第1話には、「『進撃の巨人』という新しいアニメの『エッセンス』が凝縮されていた」
そう言っていいのではないかと思います。
ということで、その『エッセンス』を項目ごとに見ていきたいと思います。
【エッセンス1】
『巨人』という恐怖
さまざまなドラマで『敵』が登場します。特にアニメの世界では、それが「宇宙人」であったり、独立を果たした「反政府勢力」であったり、いろいろで荒唐無稽のものも多数あります。
『進撃の巨人』では『正体不明の巨人』です。
登場する巨人はAKB48の『前田敦子似』のものや『高橋みなみ似』なんてのも登場しますが、正直なところ、これだけ見たらどうみてもギャグアニメです。
にもかかわらず、シリアスに恐怖を感じます。
第1話で登場したエレンの母親カルラを食ったこの巨人の登場シーンは圧倒的な恐怖を感じます。
手前の頭はカルラを助けようとした兵士ハンネスさんですが、勇ましく突っ込んでいったにもかかわらず対峙した瞬間に足がすくみ、エレンとミカサを連れて逃げることを決意して母カルラを見殺しにしたのです。
それを観ているこちらが納得してしまうほど巨人の恐怖が伝わってくる、そこがこの作品の凄いところです。
いろいろとその効果を狙った仕掛けがあるのかもしれませんが、私が映像を観て感じたことは次のようなことです。
一つ目は『意思を感じないのに圧倒的な強さで行動してくる』ところが怖い。
二つ目は、その仕草が怖い。
例えば、カルラをつかまえる時の巨人は両手で掬うような仕草をします。
人間が魚を川から獲るような感じで…。
巨人は人間を動物の様に扱うのです。
そこが一つ目の『行動パターン』と相まってとても恐怖を感じます。
人間をこの様に扱う存在の前では人間は人間として存在できないという恐怖を感じるのです。
非道な行為や言動で人間を踏みにじる敵が登場する物語も沢山ありますが、これらの敵は怒りや憎しみや悲しみを増幅する効果がありますが、少なくとも人間は『知的生命体』として扱ってもらえます。
巨人のように人間の気持ちや行動を一切斟酌せず、知的生物として取り扱われることがない行動パターンは、恐怖を増幅する効果があります。
ホラー映画における『ゾンビ』に近いカテゴリーに属するかもしれませんが、常に笑みをたたえて緩慢に動く巨人がその風貌に似合わない行動をとるところが、『進撃の巨人』における巨人の独特な恐怖を醸し出しているところだと感じました。
次回は、2つ目のエッセンス、『テーマソング』についてお伝えしたいと思います。
次の記事はコチラ
〔2〕オープニングテーマソング『紅蓮の弓矢』
そのドラマやアニメの印象づけるとても大きな要素がオープニングテーマソングだと思います。アニメ『進撃の巨人』におけるその位置づけは非常に大きなものだったと思います。
進撃の巨人 関連記事一覧
最も夢中になって観たアニメ『進撃の巨人』
当ブログでもこのアニメについてお伝えしてきました。
〔動画・アニメ〕カテゴリの記事の中でもイチオシです。
当ブログでもこのアニメについてお伝えしてきました。
〔動画・アニメ〕カテゴリの記事の中でもイチオシです。
『進撃の巨人』 6つのエッセンス
アニメを観賞し終えて私なりの感想をまとめてみました。
6つの視点で『進撃の巨人』の魅力を分析してみました。
6つの視点で『進撃の巨人』の魅力を分析してみました。
スポンサーリンク
スポンサーリンク