【「横田基地を国際空港に」 東京五輪で軍民共用化に私は断固反対です】 [ピックアップ!]

オリンピック招致に成功した猪瀬知事の発言ですが…
石原前都知事も軍民共用化を唱えていた、横田基地。
私はこの基地とともに育ってきましたし、旅行会社勤務時代には、羽田空港や成田空港には良く行っていました。
多少なりとも軍事基地としての飛行場と空港としての飛行場を見てきた経験から言いますと、2つは『全然違うもの』、そういう印象を持っています。
確かに軍用基地を離発着する飛行機の騒音のうるささと言ったら、旅客機の比ではありません。
特に超音速の戦闘機が飛び立つときの爆音は半端じゃありません。
でも成田や羽田の滑走路の過密ぶりは軍用基地にはありません。
朝のラッシュ時に滑走路で順番待ちをするようなことは軍事基地にはありません。
今回の知事の発言は東京五輪開催を控えての発想のようですが、地元にしたら大きなことです。
一時的な五輪開催と生活を一変させる地元民とでは、その変更の意味が違います。
「横田基地を国際空港に」 東京五輪で猪瀬知事msn 産経ニュース 2013.9.15より東京都の猪瀬直樹知事は15日、フジテレビ番組「新報道2001」に出演し、2020年東京五輪に向けたインフラ整備に関連し「(米軍)横田基地を軍民共用化し、国際空港にすればいい」と述べた。
猪瀬知事は、都が整備する競技施設などについて「(約4千億円の五輪開催準備)基金の中で何とかやらないといけない。資材価格が上がっているから、きちんと精査したい」と強調。
羽田空港で滑走路の増設が検討されていることについて「五輪までに間に合わない。お金をかけるということではなくて発想を変える」と指摘し、横田基地を活用すべきだとの考えを示した。
番組終了後、知事は報道陣の取材に「横田の軍民共用化は石原慎太郎前知事が提案したが進まなかった。(軍民共用化前に)まずプライベートジェットに突破口を開いてもらう必要がある」と話した。
以前の記事【米軍基地の爆音が子守唄】で横田基地の騒音が地元民であった私や私の周りでは、さほど気になる存在ではなかったという感想を述べました。
私は大学を卒業するまでの20年余りを沖縄の嘉手納基地に次いで日本で2番目に広い面積の米軍基地のすぐそばの家で過ごしました。
小さい頃から、飛行機が飛んでるのが当たり前の環境でした。
小さい頃から、飛行機が飛んでるのが当たり前の環境でした。
先述の通り、それは飛行する頻度が空港とは桁違いに少ないから感じたことだと思います。
もし民間空港としての機能を有するとなったら、離着陸にさらされる回数は大きく変わると思います。
確かに経済的な効果としては地元にも恩恵をもたらすと思います。
しかし、その『見返り』として蒙るものも大変大きいと危惧します。
羽田の様に海に浮かんだ飛行場ではありません。
横田基地は市街地のど真ん中にある飛行場です。
都会の人からみたら片田舎かもしれませんが、まさしくそこには街があるのです。
前知事の石原さんのときは突拍子もない話として実現性が低いと考えていましたが、猪瀬さんの場合、それよりは緻密にことを進めるのではないかと考えてしまいます。
それに『オリンピックを成功させる』という燦然と輝く大義名分があります。
私の両親は今もこの日本で2番目に大きな飛行場のすぐ近くで暮らしています。
私は絶対にこの話には反対です。
どうか、この話がとん挫しますように…。
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