【笑いと涙と感動で溢れる 観たら元気が出るおススメのインド映画!「きっと、うまくいく」】 [映画]
インド映画って真剣に観たことが無かったんですが、今回とても素晴らしい映画を観たのでご紹介したいと思います。
学生さんが「勉強って何のためにするの?」とか「進路に迷った時」に観たら何かを感じ取れるんじゃないかな?って思います。
また仕事や人生にちょっと疲れた大人は笑いと涙と感動の詰まった2時間51分で人生をリフレッシュできる映画だと思います。
そんなこともあって真剣にインド映画を観たことはありませんでした。
ただインドは映画の年間制作本数がアメリカを凌ぐ1,000本以上で「ボリウッド映画」という言葉があるほどの映画大国であることは知っていたのでいつか観てみたいなとは思っていました。
私のインド映画のイメージはこんな感じです。
このふんだんなダンスシーンの合間にストーリーが展開するような…。
ちなみに上の動画の二人は私はMAD動画で何度も観たことがあります。
どんな曲にもマッチしてしまう不思議な汎用性を備えた「最強のダンス動画」です。
日本にインド映画を知らしめた「ムトゥ 踊るマハラジャ」という映画の影響が大きいのかもしれませんね。
でも「インド映画ってそれだけではないこと」がこの映画を観て良くわかりました。
この映画「きっと、うまくいく」も既に2013年に公開されており大ヒットした映画なのでご存知の方も多いかもしれません。
ですが私の様に特に映画情報をチェックしていない単なる映画好きで「時間があったら映画を観る」ような人にはスルーされているかも知れないなと思います。
私は以前アマゾンプライムがキャンペーンをしていて「無料期間が過ぎたら解約すればいいや」って「ノリ」で申し込んだクチです。
アマゾンの策にまんまとはまり、解約し忘れて年会費を取られてしまったのです。
まぁ、時々アマゾンで買い物するので送料無料になるし、映画も観放題だからいいか、って感じで消極的にアマゾンプライムの有料会員になっています。
ですからときどき「いい映画ないかなぁ?」ってアマゾンプライムの「Amazonビデオ」のコーナーを覗いて次に観る映画を物色しています。
あまり新しい映画が無くて聞いたことあるタイトルが沢山あるなかで、「ホントに暇で暇でしょうがなかったら観てみたいなぁ」って映画は沢山あるのですが、なかなか「よしっ!次の週末に観ようっ!」て決めるまでに至る映画って無かったんですよね。
私は「ウォッチリスト」に登録するかどうかの判断基準に結構カスタマーレビューを参考にしているのですが、この映画「きっと、うまくいく」はカアマゾンプライムビデオのスタマーレビューでダントツで高得点だったので私の目に留まりました。
少ないレビューだと「オール5」って作品もありますが、この作品は約150名のレビューのうち、星4つが5人、星3つが2人、星1つが2人であとの人は全て最高点である星5つをつけていたんですよね。
レビューを読んでも絶賛の嵐だったので私を「よしっ!次の週末に観ようっ!」って気にさせてくれたんですよね。
2010年インドアカデミー賞では史上最多の16部門を受賞したインド映画では大評価された作品でもあります。
上の公式の広告動画がイマイチだからという評価もあるようですが、確かにこの動画はまったくこの映画の良さを伝え切れていないですね。
確かにこの映画はコメディでハチャメチャな笑いが良さの一つではありますが、本当の良さは貫かれたメッセージをサラリと、でも人々の琴線に触れるように緻密に織りなすストーリーの妙にあると思います。
そこが全く伝わってこないこの動画はちょっと残念だったかもしれません。
スティーヴン・スピルバーグが「3回も観るほど大好きだ」と絶賛したという話やブラッド・ピットが「心震えた」とのコメントが残っているそうですが、それらが海外の反応して取り上げられていることからも大きな話題とはなっていないのかな?って感じがします。
ちょっと勿体ない気がします。
3人の大学生の青春劇を主軸に物語が進むことからそう名付けられています。
邦題の『きっと、うまくいく』は本作のキーワードである“Aal Izz Well”(アール・イーズ・ウェル)を訳したものです。
日本のある映画祭では『3バカに乾杯!』という題名で上映されたらしいですが、「きっと、うまくいく」という邦題は良いネーミングでは無かったかな?って思います。
「3バカ」と言われる3人の大学生の青春ストーリーとその10年後の3バカのうちの「2バカ+1名」のロードムービーが適度に交差する作りになっています。
主人公はちょっと変わり者だけど、とにかく自分を貫く強さを持っていて他の二人をいつの間にか導いてしまうほどの「何か」を持っている、お決まりの「敵役」は3人が入学した大学の学長と点取り虫の嫌味な学生ですが、この二人もストーリーを進めていくうえでとても重要な役どころです。
この映画はストーリーや構成が良く練られていて、観ていてわかり易く、それでいて伏線など貼り方も絶妙だと思いました。
特にハリウッド映画の様な「息つく暇もないアクションの連続」という様な手法ではなく観る者を飽きさせないところが楽しいです。
でも、それが一辺倒というわけではありません。(ちょっと長めですが…)
それが映画の主題ではありませんが、インドの社会問題として学歴偏重、競争至上的な社会の蔓延、若者の自殺の多さなどが随所に訴えられており、それらをエンターテインメントの中にほどよく溶け込ませるのに、ハチャメチャな笑いや音楽のシーンなどが一役買っているように思います。
あまり重くならず、かと言って観た人にそのことが残るような適度なバランスがこの映画にはあるように思います。
3時間近い上映時間は確かに飽きさせない工夫が必要かもしれませんし、興行的には厳しいかもしれません。
でも3時間あればこのくらい、ストーリー展開に幅を持たせることができて、しかもダンスシーンも入れて多少の「遊び」の部分も含んで楽しい映画が作れるのかなぁって思いました。
これは割といつも映画を観ていて思うのですが、映画後半のクライマックス付近の描写が急ぎ過ぎていて「もう少しゆっくりエピソードを重ねるような作りだと読後感が違うのになぁ」って思います。
この映画はその点で観客を満足してくれる気がします。
観終わった後に本当に満足して「伸びが出来るような」映画です。
何と言っても主人公「ランチョー」のキャラクターの魅力です。
いつも飄々とした主人公って割と多いですが、このランチョーは友達思いで涙もろいところが素敵です。
そしてとにかくいつもその時できることを一生懸命にできるところ、いつの間にか周りにいる人間を好きにさせてしまう魅力の持ち主です。
また「3バカ」の残りの2人もとてもいい味出した演技が光っています。
ランチョーを演じた役者 アーミル・カーンはインドでは有名な俳優の一人だということですが、この映画を是非ともやりたいとして44歳にもかかわらず「体を絞る」と約束してその配役をゲットしたという話もあるそうです。
またこの映画の雰囲気が笑いを随所にちりばめたライトな感覚を大事にしつつ、社会問題を散りばめても違和感のない映画を両立しているところが素晴らしいです。
「きっと、うまくいく」と連呼する歌に合わせて踊りながら叫ぶシーンがあった後に、とても最悪でシリアスな出来事が起こります。
決していつも楽天的に生きられる世界ではないことをきちんと描写して、この映画が能天気なお笑い映画ではないことを暗示しつつ、でもほんわかした面を損なわず全編楽しい気持ちを持ちながら感動的に涙も流せる、といった映画いに仕上がっています。
またストーリー展開がきちんと伏線を回収するつくりになっていて、特に学長の言葉のほとんどが後々何かしらの暗示になっていて心地よく腑に落ちるようなところも好きなところです。
笑いの描写やセリフの言い回しはハリウッド映画の様な洗練されたところはないかもしれませんが、アジア人にとってはむしろこっちの方がしっくりくるのではないかと感じることもあります。
なんか「どこまで気の利いたセリフを役者に吐かせられるかの競争」をしている感を感じるハリウッド映画よりも良いかなって気がしてきました。
そして何と言ってもこの映画には心に沁みる言葉が沢山出てきます。
中でも、主人公ランチョーの友情厚い行動に後押しされて行動を起こした2バカの行動、父親に進路について告げるシーン、就職の面接を受けるシーンは感動で涙が自然にこぼれてしまいます。
そしてその後に2人揃ってパンツを見せながらランチョーに見せる舞いはその下品な絵面なのに感動しちゃう、そんなところがこの映画の魅力です。
2時間50分の映画だからこそ、こんなにも盛りだくさんの内容を詰め込めるのだと思いますが、無理やりに詰め込めた感も無く、ハチャメチャに進んでいるようで計算されたストーリー展開がとても心地いいのです。
「物事を難しく考えるな」、好きなこと、自分の力を発揮できる分野に進めばそれが自分の幸せにつながる、そんなことを再認識させられます。
分からない将来について必要以上に不安に感じて、目の前にある大切なことをおろそかにする愚を忌ましてもくれます。
それらが主人公が寄り添うように優しく胸に語り掛けてくるようで作り手の優しさのようなものを感じる映画でした。
進路に悩む学生さんや人生の壁にぶつかっている社会人は一度この映画を観て、自分の人生を見つめるきっかけにしてはいかがでしょうか?
私の様にアマゾンプライムの会員なら無料で観られます。
会員で無くても540円で見られます
レンタルビデオ屋さんは安ければ100円です。
忙しい人には2時間51分という上映時間はちょっと長いですが、それに見合うものがきっと得られる映画だと思います。
是非、この素晴らしいインド映画をご覧あれ!
学生さんが「勉強って何のためにするの?」とか「進路に迷った時」に観たら何かを感じ取れるんじゃないかな?って思います。
また仕事や人生にちょっと疲れた大人は笑いと涙と感動の詰まった2時間51分で人生をリフレッシュできる映画だと思います。
インド映画と言えば…
インド映画と言えば、劇中にこってりとした「歌とダンス」が盛り込まれることで有名で私の中でもそんな先入観があってエンターテイメント性重視でストーリーは二の次という印象でした。そんなこともあって真剣にインド映画を観たことはありませんでした。
ただインドは映画の年間制作本数がアメリカを凌ぐ1,000本以上で「ボリウッド映画」という言葉があるほどの映画大国であることは知っていたのでいつか観てみたいなとは思っていました。
私のインド映画のイメージはこんな感じです。
このふんだんなダンスシーンの合間にストーリーが展開するような…。
ちなみに上の動画の二人は私はMAD動画で何度も観たことがあります。
どんな曲にもマッチしてしまう不思議な汎用性を備えた「最強のダンス動画」です。
日本にインド映画を知らしめた「ムトゥ 踊るマハラジャ」という映画の影響が大きいのかもしれませんね。
でも「インド映画ってそれだけではないこと」がこの映画を観て良くわかりました。
アマゾンプライムで出会った「きっと、うまくいく」
私は映画好きではありますが、別に「映画通」ではありませんので映画の最新事情に詳しいわけでもありません。この映画「きっと、うまくいく」も既に2013年に公開されており大ヒットした映画なのでご存知の方も多いかもしれません。
ですが私の様に特に映画情報をチェックしていない単なる映画好きで「時間があったら映画を観る」ような人にはスルーされているかも知れないなと思います。
私は以前アマゾンプライムがキャンペーンをしていて「無料期間が過ぎたら解約すればいいや」って「ノリ」で申し込んだクチです。
アマゾンの策にまんまとはまり、解約し忘れて年会費を取られてしまったのです。
まぁ、時々アマゾンで買い物するので送料無料になるし、映画も観放題だからいいか、って感じで消極的にアマゾンプライムの有料会員になっています。
ですからときどき「いい映画ないかなぁ?」ってアマゾンプライムの「Amazonビデオ」のコーナーを覗いて次に観る映画を物色しています。
あまり新しい映画が無くて聞いたことあるタイトルが沢山あるなかで、「ホントに暇で暇でしょうがなかったら観てみたいなぁ」って映画は沢山あるのですが、なかなか「よしっ!次の週末に観ようっ!」て決めるまでに至る映画って無かったんですよね。
私は「ウォッチリスト」に登録するかどうかの判断基準に結構カスタマーレビューを参考にしているのですが、この映画「きっと、うまくいく」はカアマゾンプライムビデオのスタマーレビューでダントツで高得点だったので私の目に留まりました。
少ないレビューだと「オール5」って作品もありますが、この作品は約150名のレビューのうち、星4つが5人、星3つが2人、星1つが2人であとの人は全て最高点である星5つをつけていたんですよね。
レビューを読んでも絶賛の嵐だったので私を「よしっ!次の週末に観ようっ!」って気にさせてくれたんですよね。
「きっと、うまくいく」の評価は…
本国インドでは2009年に公開されインド映画歴代興行収入1位を記録した大ヒット映画です。2010年インドアカデミー賞では史上最多の16部門を受賞したインド映画では大評価された作品でもあります。
日本での公開
日本では2013年5月に公開され日本アカデミー賞では優秀外国作品賞を受賞してそれなりに評価されてはいるものの大ヒット映画として名前が挙がるほどではないかもしれませんね。上の公式の広告動画がイマイチだからという評価もあるようですが、確かにこの動画はまったくこの映画の良さを伝え切れていないですね。
確かにこの映画はコメディでハチャメチャな笑いが良さの一つではありますが、本当の良さは貫かれたメッセージをサラリと、でも人々の琴線に触れるように緻密に織りなすストーリーの妙にあると思います。
そこが全く伝わってこないこの動画はちょっと残念だったかもしれません。
その他の国での評価は?
アメリカのアカデミー賞や各国の映画祭で話題になったわけではない様であまり評価が高くないのかもしれませんね。スティーヴン・スピルバーグが「3回も観るほど大好きだ」と絶賛したという話やブラッド・ピットが「心震えた」とのコメントが残っているそうですが、それらが海外の反応して取り上げられていることからも大きな話題とはなっていないのかな?って感じがします。
ちょっと勿体ない気がします。
「きっと、うまくいく」はこんな映画
原題は英名で「3 Idiots」。意味としては「3バカ」と言ったところのようです。3人の大学生の青春劇を主軸に物語が進むことからそう名付けられています。
邦題の『きっと、うまくいく』は本作のキーワードである“Aal Izz Well”(アール・イーズ・ウェル)を訳したものです。
日本のある映画祭では『3バカに乾杯!』という題名で上映されたらしいですが、「きっと、うまくいく」という邦題は良いネーミングでは無かったかな?って思います。
ストーリー
ネタバレをしないでストーリーを魅力的に伝えるのはなかなか難しいですが、簡単にご紹介します。「3バカ」と言われる3人の大学生の青春ストーリーとその10年後の3バカのうちの「2バカ+1名」のロードムービーが適度に交差する作りになっています。
主人公はちょっと変わり者だけど、とにかく自分を貫く強さを持っていて他の二人をいつの間にか導いてしまうほどの「何か」を持っている、お決まりの「敵役」は3人が入学した大学の学長と点取り虫の嫌味な学生ですが、この二人もストーリーを進めていくうえでとても重要な役どころです。
この映画はストーリーや構成が良く練られていて、観ていてわかり易く、それでいて伏線など貼り方も絶妙だと思いました。
特にハリウッド映画の様な「息つく暇もないアクションの連続」という様な手法ではなく観る者を飽きさせないところが楽しいです。
映画の演出は?
インド映画特有の「歌と踊り」のシーンも時々登場します。でも、それが一辺倒というわけではありません。(ちょっと長めですが…)
それが映画の主題ではありませんが、インドの社会問題として学歴偏重、競争至上的な社会の蔓延、若者の自殺の多さなどが随所に訴えられており、それらをエンターテインメントの中にほどよく溶け込ませるのに、ハチャメチャな笑いや音楽のシーンなどが一役買っているように思います。
あまり重くならず、かと言って観た人にそのことが残るような適度なバランスがこの映画にはあるように思います。
3時間近い上映時間は確かに飽きさせない工夫が必要かもしれませんし、興行的には厳しいかもしれません。
でも3時間あればこのくらい、ストーリー展開に幅を持たせることができて、しかもダンスシーンも入れて多少の「遊び」の部分も含んで楽しい映画が作れるのかなぁって思いました。
これは割といつも映画を観ていて思うのですが、映画後半のクライマックス付近の描写が急ぎ過ぎていて「もう少しゆっくりエピソードを重ねるような作りだと読後感が違うのになぁ」って思います。
この映画はその点で観客を満足してくれる気がします。
観終わった後に本当に満足して「伸びが出来るような」映画です。
「きっと、うまくいく」の魅力は?
私が感じた映画の魅力をお伝えしたいと思います。何と言っても主人公「ランチョー」のキャラクターの魅力です。
いつも飄々とした主人公って割と多いですが、このランチョーは友達思いで涙もろいところが素敵です。
そしてとにかくいつもその時できることを一生懸命にできるところ、いつの間にか周りにいる人間を好きにさせてしまう魅力の持ち主です。
また「3バカ」の残りの2人もとてもいい味出した演技が光っています。
ランチョーを演じた役者 アーミル・カーンはインドでは有名な俳優の一人だということですが、この映画を是非ともやりたいとして44歳にもかかわらず「体を絞る」と約束してその配役をゲットしたという話もあるそうです。
またこの映画の雰囲気が笑いを随所にちりばめたライトな感覚を大事にしつつ、社会問題を散りばめても違和感のない映画を両立しているところが素晴らしいです。
「きっと、うまくいく」と連呼する歌に合わせて踊りながら叫ぶシーンがあった後に、とても最悪でシリアスな出来事が起こります。
決していつも楽天的に生きられる世界ではないことをきちんと描写して、この映画が能天気なお笑い映画ではないことを暗示しつつ、でもほんわかした面を損なわず全編楽しい気持ちを持ちながら感動的に涙も流せる、といった映画いに仕上がっています。
またストーリー展開がきちんと伏線を回収するつくりになっていて、特に学長の言葉のほとんどが後々何かしらの暗示になっていて心地よく腑に落ちるようなところも好きなところです。
笑いの描写やセリフの言い回しはハリウッド映画の様な洗練されたところはないかもしれませんが、アジア人にとってはむしろこっちの方がしっくりくるのではないかと感じることもあります。
なんか「どこまで気の利いたセリフを役者に吐かせられるかの競争」をしている感を感じるハリウッド映画よりも良いかなって気がしてきました。
そして何と言ってもこの映画には心に沁みる言葉が沢山出てきます。
中でも、主人公ランチョーの友情厚い行動に後押しされて行動を起こした2バカの行動、父親に進路について告げるシーン、就職の面接を受けるシーンは感動で涙が自然にこぼれてしまいます。
そしてその後に2人揃ってパンツを見せながらランチョーに見せる舞いはその下品な絵面なのに感動しちゃう、そんなところがこの映画の魅力です。
2時間50分の映画だからこそ、こんなにも盛りだくさんの内容を詰め込めるのだと思いますが、無理やりに詰め込めた感も無く、ハチャメチャに進んでいるようで計算されたストーリー展開がとても心地いいのです。
貫かれた「やりたいことをやる」ことの大切さ
この映画はランチョーという主人公を通して「勉強や仕事についてやりたいことをやる大切さ」を訴えています。「物事を難しく考えるな」、好きなこと、自分の力を発揮できる分野に進めばそれが自分の幸せにつながる、そんなことを再認識させられます。
分からない将来について必要以上に不安に感じて、目の前にある大切なことをおろそかにする愚を忌ましてもくれます。
それらが主人公が寄り添うように優しく胸に語り掛けてくるようで作り手の優しさのようなものを感じる映画でした。
進路に悩む学生さんや人生の壁にぶつかっている社会人は一度この映画を観て、自分の人生を見つめるきっかけにしてはいかがでしょうか?
私の様にアマゾンプライムの会員なら無料で観られます。
会員で無くても540円で見られます
レンタルビデオ屋さんは安ければ100円です。
忙しい人には2時間51分という上映時間はちょっと長いですが、それに見合うものがきっと得られる映画だと思います。
是非、この素晴らしいインド映画をご覧あれ!
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【アニメ『時をかける少女』公開10周年記念上映!これほど夏休みにおススメな映画はない!】 [映画]
アニメ『時をかける少女』公開10周年記念上映!これほど夏休みにおススメな映画はない!
私が大好きな細田守監督を知ることになった作品『時をかける少女』の公開10周年記念のリバイバル上映をするそうです。
イベントの詳細とともに、この映画をご存じない青春真っただ中の中高生に贈る映画のご紹介をしたいと思います。
イベントの詳細とともに、この映画をご存じない青春真っただ中の中高生に贈る映画のご紹介をしたいと思います。
この記事の目次
「時をかける少女」10周年イベント リバイバル上映
上映日時:2016年7月18日(月・祝)~7月29日(金)※期間限定上映上映劇場:角川シネマ新宿
イベント:上映後トークショー
第1回
7月18日(月・祝)18:30の回
トークテーマ:「日本美術史から読み解く細田守作品の魅力」
登壇者:松嶋雅人(東京国立博物館 平常展調整室長)/ 齋藤優一郎(スタジオ地図 プロデューサー/代表取締役)
第2回
7月23日(土)18:30の回
トークテーマ:「『時をかける少女』はあの時、始まった。」
登壇者:齋藤優一郎(スタジオ地図 プロデューサー/代表取締役) / 井上伸一郎(KADOKAWA代表取締役 専務執行役員/「時をかける少女」制作) / 渡邊隆史(KADOKAWA 「時をかける少女」プロデューサー)
第3回
7月24日(日)18:30の回
トークテーマ:「スタジオ地図、細田守作品のこれから」
登壇者:齋藤優一郎(スタジオ地図 プロデューサー/代表取締役) / 玉置泰紀 (KADOKAWA ウォーカー総編集長)
※詳細はコチラ
『時をかける少女』公開10周年記念上映決定!
中高生におススメの映画
私自身が好きなのでこの映画に関するネット上のコメントを見る機会が多いのですが圧倒的に多いのが、「こんな青春時代を送りたかった」といった内容のものです。恋愛をテーマの割に全編それらしい描写がほとんどないのに恋の切なさを感じてラストシーンでは涙が止まらない、そんな映画です。
爽やかな余韻に浸れる青春映画としてとても素敵な映画ですので、是非青春ど真ん中な中高生の方に観て欲しい、そんな風に感じさせるのです。
そして絶対に夏休みに観るのがおススメな映画です。
この映画のここが好き
初めて観たときは原田知世主演の実写映画の先入観ぐらいしか無くて期待していなかったのに、観ているうちにどんどん引き込まれていきました。どんなところに惹かれたのでしょうか?
時をかける少女(劇場予告)
主人公3人の間柄
この映画の主人公は受験を控えた高校3年生。勉強はからきしダメなおてんば女子高生と言った感じの「真琴(まこと)」。
医学部を目指す成績優秀な「功介(こうすけ)」。
どこか影を持つ転校生の「千昭(ちあき)」。
放課後キャッチボールをするのが日課の「女子1人・男子2人」の不思議な組み合わせの3人組。
タイプの違う3人が何故か気が合いつるんでる、ここにまずは惹かれます。
作中では自然に過ごしていますが、こんな「いつメン」ってなかなかないですよね?
三角関係に発展しそうでしない、そんな関係をうらやましく思っちゃいます。
全編、爽やかな夏の一コマって感じの映像が素敵
映像が青空に映える入道雲だったり河原の風景だったり美術館の内装だったり、その映像の描写が何だか心に訴えかけてくるんですよね。細田監督は「おおかみこどもの雨と雪」で描きたかったふるさとの情景を細緻な描写で映像にしましたが、この映画も負けず劣らず素晴らしい映像だと思っています。
主人公「真琴」が延々と走り長回しのように続くシーンとかこの映画のこだわりを感じます。
最近知ったのですが、叔母さんが勤める美術館のモデルは東京国立博物館だということです。
「絵」が「物を語る」感じがいい
「絵が語る」そんなシーンがとても素敵です。私が好きなシーンは自分がしてきたことが取り返しのつかないことであることに気づき、思いが余って学校の屋上に駆け上り涙をこぼしながら走る真琴。
その後に子供の様に大声で泣きじゃくるシーンが生きてくる、そんな映像に心奪われてしまいます。
声優さんの独特な雰囲気が好き
恐らくこれは賛否が分かれるところではないかと思いますが、この映画の魅力として引き込まれる大きな要素として声優さんの声にあると思っています。特に主人公の「真琴」と「千昭」の声がイイです。
どちらも言い方によっては「棒読み」っぽくて、ベテランの完成されたものを観たい人にはもしかしたら違和感を覚えるのかもしれませんが、私はこの二人のこの声と喋り方があったからこそ、このお話が素敵なものになったと思っています。
真琴を演じたのは女優の仲里依紗さん。
出典:「アミューズ公式サイト」
女性らしさとは無縁な中性的な少女にぴったりでした。
ちょっとぶっきらぼうと言うか…。
サバサバしているとか、男まさりとか、そんなのとも違う、「何か」を感じさせる話し方と声が真琴にピッタリです。
千昭を演じたのは俳優の石田卓也さん。
こちらもぶっきらぼうでぼそぼそ話すんだけど、3人で一緒にいるのが何より楽しいというのが伝わってくる「何か」を持っている声と話し方です。
名セリフを生んだ物語と声優さん
この二人の独特な声で発せられる言葉が名セリフを生んでいる、そんな風に思います。ご存知の方ならそれを聴くだけで「ご飯3杯」はいけそうなセリフがあります。
細かな設定付きで説明したくなっちゃいますが、未見の方へおススメしているので今回は省きますが、あの声で繰り出されると思わず涙が込み上げてきたりするんですよね。
「うん、すぐ行く、走って行く」
「あの絵さ、もう少ししたら見れるんだ。今はまだ、直してるところだけど。一緒に行こう、功介と3人で!だってこれから夏休みだよ?!ねえ、千昭、千昭!」
「いっけぇーーーー!」
「未来で待ってる」
心に染み入る奥華子さんの歌声
私はこの人の声は「涙腺崩壊機能」が付いている様に思ってしまいます。澄んだ声で切なさを含んだ歌が流れるとそれだけで何だか心がゾワゾワします。
奥 華子/ガーネット(弾き語り)
ガーネットという曲は映画のエンディングで流れるのですが、ホントに爽やかで素敵な余韻を残します。
このガーネットという曲以上に私が好きなのが、挿入歌の『変わらないもの』という曲です。
この曲はもうホントに泣けます。
残念ながら公式の動画はありませんでしたので、ご紹介できませんが、是非映画は観なくてもこの曲は聴いてみて欲しいものです。
「時をかける少女」リンク集
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【「就職戦線異状なし」は公開25年後の今観ると更に楽しめる映画だ!】 [映画]
「就職戦線異状なし」は公開25年後の今観ると更に楽しめる映画だ!
25年前に封切られたこの映画を私は映画館で観ました。
当時も楽しく観ることができたのですが、久しぶりにこの映画を観て当時とはまた違った良さを存分に味わうことができましたのでご紹介したいと思います。
当時も楽しく観ることができたのですが、久しぶりにこの映画を観て当時とはまた違った良さを存分に味わうことができましたのでご紹介したいと思います。
この記事の目次
どんな映画かと言いますと…
まずはこの「就職戦線異状なし」がどんな映画か、簡単にご紹介したいと思います。封切りされた頃の時代背景
この映画は1991年バブル終焉期に公開されました。現在の就活生にはなじみのないような「バブル景気の頃の就職活動」が舞台です。
バブル景気は1991年の2月とか3月にはじけたと言われています。
ですから既にこの映画が公開された頃の就職活動は好景気で浮かれた日本があっという間にぶっ飛んだあとの状況です。
経済の縮小ムードの最前線として求人数の激減などを反映したものとなっていました。
しかしながらこの映画の中で描かれている就職活動はまさにバブルそのもの、現在の厳しい就職環境で闘っている若者からは想像できないような描写が続きます。
学生は浮かれたお遊びモード全開です。
社会人は「24時間戦えますか?」といったフレーズが流行語になった時代を凝縮したような、カッコよく言えば企業戦士、悪く言ったら社畜そのものです。
制作は元気いっぱいで「我が世の春」を謳歌していたフジテレビです。
企画段階はまさにバブル絶頂期で、公開時にバブルがはじけてしまった、そんなことなのかもしれません。
昭和の匂い、といってもノスタルジックというよりは、今となっては「浮かれていた一時期の日本」が垣間見える映画と言えます。
ストーリー
超売り手市場のバブル絶頂期ですら難関企業と言われるのがマスコミ。そのマスコミへの就職を狙う、早稲田大学4年生の「大原」を取り巻く物語。
この時代で就活の苦労する姿を描くとすればこのように限定的な業種で描く必要があるんですよね。
かつて「ふぞろいの林檎たち」という山田太一脚本の学生の生の姿を描いたドラマがありました。
そのセカンドシーズンでは就活と就職後の新人社会人の苦労を描いていましたが、彼らは無名の三流大学出身で就活に苦労する、という設定でした。
でも、この映画では通常の業界への就職なら「引く手あまた」の早稲田大生というのもバブルを際立たせた設定です。
マスコミ志望の理由も「いいクルマ・いい女・クリエイティブな仕事」、そんなチャラさで、そこに「熱血」とか「情熱」といった汗臭い言葉は出てきません。
映画の冒頭で早大のマスコミ研究会の後輩たちが難関マスコミに誰が就職内定を勝ち取るかの馬券販売を始めます。
大穴が主人公「大原」です。
そんなダメダメ就活生「大原」がある事件をきっかけに本来なら厳しい競争を勝ち残れないエフテレビの面接を勝ち残ります。
大原にはいつも一緒につるむ仲間がいますが、その中の作家志望の「まりこ」は何かとダメな大原の世話を焼きます。
密かに大原のことが好きな幼馴染といったところですが、大原は就活中に知り合った大人のOLと良い仲に…。
一浪している大原には高校野球を一緒にやってきた後輩の同級生・立川がいます。
マスコミ志望一本でコツコツ就活研究してきたこの子分の様な同級生を利用しながら就活を戦う大原の就活は、そして恋の行方は…。
そんな映画です。
こんなにもバブル臭ぷんぷんの映画もないものです。
就職ダービー 出走馬紹介
劇中では学生を紹介するにテロップにて「就職偏差値」が表示されます。今も活躍している俳優陣たちの好演
この映画に出演している俳優陣は今も活躍している方ばかりです。現在の彼らしか知らない若い方は新たな一面を観ることができますし、当時を知る年代の方は懐かしく観ることができると思います。
織田裕二 熱血刑事でも世界陸上応援団でもないだらけた就活生を好演
織田裕二と言えば、湾岸署の熱血刑事役や世界陸上の応援団として活躍する姿が思い浮かぶ方も多いかと思いますが、この映画の彼は後輩を便利に使い、就活に出遅れたダメダメな学生です。就職レースで大穴になるような学生を好演しています。
どんなことにも物怖じしない、ちょっと喧嘩っ早くて、女も好きで、でも意外に悪いことはできないような…。
この映画を観て、つくづく思いました。
織田裕二って見た目が全然っ、変わってない!
こんなに変わらないのも珍しい。
きっと鍛えてらっしゃるんでしょうねぇ。
坂上忍 子役からのベテランが演じるドラ息子
坂上忍は最近はバラエティで売れっ子になってテレビでもお馴染みの顔になりましたが、名子役として役者としてのキャリアのある彼が主役の脇を固めます。役どころは父親のコネで早々に花形の大手広告代理店に内定を決めたドラ息子大学生というポジション。
遊び人風で女を連れて豪遊でもしてそうです。
上のシーンは第一志望の内定を取ったにも関わらず、いい思いをしようと他の内定企業から接待を受けているシーンです。
お気楽に生きている感じがとってもハマってていい味出してます。
でも最後のシーンではちょっといい話になっていて、ソツなく演じていて役者としての余裕を感じさせます。
的場浩司 お笑い一手に引き受けます
私がこの映画が面白いと思ったのはこのハマリ役の彼の存在があったればこそです。この映画のお笑い要素は彼の好演に支えられていると言っても過言ではありません。
その後の『的場浩司』のポジションを知っている今だからこそ、より一層深みを感じて楽しめます。
その役どころは、主人公大原の高校時代の後輩です。大原は一浪して大学生になっているため大学では同級生で一緒につるむ仲間ではありますが、高校時代の間柄を引きずっていて大原の子分みたいにいいように使われています。
迷惑な先輩に引きずり回され、「僕に構わないで下さいよッ!」って感じですが、大原の一本気なところを密かに尊敬もしたりしている、真面目だけど報われない感じの大学生を好演しています。
とにかく彼のシーンを観るだけでもこの映画を観る価値があると思います。
そのくらい、いい味だしてます。
仙道敦子 久しぶりに見て思い出せなかった
主要配役人で唯一名前が出なかったのがこの人。見たことあるけど、誰だったっけなぁ…。
調べて、あぁー!って思ったのがこの人、仙道敦子。
敦子って書いてのぶこ。
私、当時は結構好きな女優さんでした。
調べてみたら、俳優の緒方直人と1993年に結婚して現在は女優業は休業中なんですね。
どうりで最近見ないと思いました。
役どころは作家志望の女子大生・鞠子。
服装などバブル期の女子大生にしては地味で堅実、美人と普通の境界線の微妙な感じは、ずぼら男、大原を密かに好きでいる世話焼き女子大生役にぴったりです。
羽田美智子 地味なのに派手な役のアンバランスさをお楽しみください
最近の彼女はどちらかというと落ち着いた印象を受けますが、この映画の中では坂上忍演じるチャラ男、北町を翻弄する彼女・麻子を演じています。バブルを謳歌する女子大生、といった感じで大原たちとつるんではいますが、地味な鞠子(仙道敦子)とは対照的です。
的場浩司と同様、演じているキャラと現在のポジションとの対比でお楽しみください。
和久井映見 大人の色気で学生をその気にさせるお姉さん役
この映画の中では誰もが憧れるお姉さんポジション、エフテレビ人事部のOL・葉子を演じています。確かにお化粧や服装はそんな感じですが、しっとりして芯の強い女性を演じている彼女の方が印象が強いので、この配役も今となっては対照的な感じですんなり入ってこないところが映画に新鮮味を与えていると言って良いでしょう。
人事部で学生の履歴書をめくりながら、
「ショック。今年のセミナー合格組、ロクなのがいないわ。」
なんて、ため息をついています。
そんな、男漁りを始めたような肉食系女子が目を付けたのが、型にはまらない、大穴の大原というわけです。
大原も大人の葉子の魅力にすっかりその気になって、あわよくば、みたいな付き合いが始まります。
終盤では強い味方として第一志望に合格できるよう大原をバックアップしますが、大人としての考え方を大原に受け入れてもらうことができないという展開に…。
役どころとしてはもう少し派手な展開もあると良かったのに、というのが悔やまれるところです。
鶴田真由 えっ?出てた?
意外だったのが、鶴田真由が出演陣に入っていたことです。良く探さないと気付きません。
羽田美智子演じる麻子が率いる早稲田大学マスコミ研究会の子分みたいな女子大生役です。
ホントに端役で彼女を中心に見てみると貴重な映画と言えます。
でもやっぱり見比べると、羽田美智子よりも綺麗な顔立ちです。
馬券売りのシーンでヘルメットを被らせてるのがもったいないくらいです。
当時の就職活動の本音の描写が面白い
この映画はバブル景気まっさかりで『超売り手市場』で展開する就職活動が舞台です。『拘束』という言葉が当たり前な就職活動中の用語です。
ここ、試験に出ますから要チェックです。(笑)
拘束とは、内定が出た学生が他の会社の面接などの就職活動できないように内定を出した企業がセミナーや研修などの名目で旅行などに連れ出して学生を文字通り拘束することを指します。
できるだけ隔離度を高めるために意味もなく離島へ行ったり、エスカレートすると海外旅行、なんてのもあったとかなかったとか…。
とにかく学生にはタダで飲み食いさせて、機嫌をとりつつ、他社へ持っていかれないようにするために企業の人事部門は四苦八苦していたわけです。
もちろん学生側もそんなことは承知の上ですから、どうやって拘束されずに、少しでも良い条件の会社へのアプローチを確保するかに腐心したりします。
内定企業を複数確保して一番条件の良い会社を本命として残す中で、断りを入れた企業の人事担当者から水を掛けられたとか、罵声を浴びせられた、なんてのは日常茶飯事でした。
当時の企業は利益が出ていても仕事がさばききれず、『人手不足倒産』なんてのがある時代でした。
ですから企業戦士となる学生を確保することがとても重要なミッションでした。
そのためには企業はいかなる手段でもいとわない、ぐらいの勢いでした。
この時代は携帯もインターネットも無い
現在の就職活動はインターネットとメールが必須アイテムでしょうが、当時はインターネットなんてありません。携帯電話だって馬鹿でかいやつで学生が持つようなものではありませんでした。
携帯電話でインターネットに接続できる現代はいろんなことが瞬時に解決できますが、当時はなにもかも不便なところが映画のストーリー展開にも影響していると思います。
ある意味、今よりもストーリー展開のバリエーションが豊富なのかもしれませんね。
今なら「それ、携帯で調べたらわかるでしょ?」ってツッコミ入れられるところも多いかもしれませんが、当時はみんな大真面目で知らないこと、簡単に調べられないこと多かったですから…。
企業の学生へのアプローチも全然違います。
映画冒頭で山の様なリクルートの求人情報が一方的に送りつけられます。
私の自宅にも段ボールが沢山届いたのが懐かしく思い出されます。
遠慮ないフジテレビが君臨している感じがスゴイ
この映画のストーリーで舞台となる応募企業は『エフテレビ』ですが、言わずもがなでフジテレビのことを指してます。他の企業はどこでも入れるけど、マスコミだけは違う、なんて台詞を臆面もなく言わせてしまう映画を当のマスコミが制作しちゃうんですから…。
更に…
この映画ではエフテレビだけでなく実在する会社を想定した企業が応募企業として登場しますが、劇中で企業の就職難易度が表示されます。
- エフテレビ・就職難易度105.3
- S潮社・就職難易度82.4
- K談社・就職難易度81.7
- テレビA日・就職難易度97.4
- A日新聞・就職難易度100.3
- N放送協会・就職難易度88.5
さりげなく、いや、これ見よがしに自社の難易度がダントツな設定です。
当て馬扱いのT武デパートなんて、ゴミ扱いです。
ここまで自社と自社業界を特別扱いにした映画を平然と作り切ってしまうフジテレビの器の大きさに脱帽してしまいます。
現在は視聴率低迷であえぐフジテレビですが、ネットの無かったこの頃のフジテレビは向かうところ敵なしな感じでメディアの大通りを闊歩していました。
それでもなかなかいいセリフ、あったなぁ
主人公・大原の後輩、立川は夢破れて激戦の第一志望のマスコミへの就職を諦め、その他企業としてバブル期なら超売り手市場の食品会社から内定をもらい、拘束旅行で伊豆へバス旅行することになります。酔っぱらって立川のアパートに押しかけてきた大原を拘束旅行に無理やり連れて行き、旅行先の夜のグランド、かつての高校球児がキャッチボールを始めます。
そこで立川は自分の思いを吐露します。
「小学校の頃、良く言われたんですよ。やれば出来るんだから、って。」
「出来の悪い生徒にはそう言うって決めてたんだろうけど、あれで何だか魔法にかけられちまったんですよね。」
「何でも自分の思い通りになると信じた!」
「本気で勉強すればわからないことなんてない!」
「本気でやれば甲子園だって夢じゃない!」
「でもやっぱり夢だったんですよ、そんなの。」
「きっと、子供が見ている最後の夢です。」
「その夢から早く覚めた奴から順番に大人になっていくんだ。」
「なりたいもの、じゃなくて…」
「なれるもの!を探し始めたらもう大人なんです!」
感極まって嗚咽する立川に歩み寄り構えろと大原は促します。
「そんな簡単に諦めんな。9回裏ツーアウトからでも逆転できる。そう親父も言ったじゃないか。勝負は最後までわかんないぜ。打てばヒーロー。また夢が見られんぞ。」
「勝負だ!立川。」
バットを持って構える立川に向かって大原は渾身の一球を投じる。
立川の打った打球は夜空に吸い込まれていく。
大原自身が内定間近まで勝ち進んだエフテレビの就職活動。
それが、ある人間の仕組んだ仕返しであることに気付き最終面接を受けるかどうか悩んでいたことを吹っ切ることとなった。
最後に見せたダメダメ男の心意気。
そして、心意気を見せた結果…。
「立派な人間にはなれても、立派な大人にはなれそうにない。」
「ビール買ってきますよ。」
「忘れ物?」
「一番大切なもの。」
「それって載せるとこある?」
「立川君に呼ばれて。」
「頼み、あんだけどさ。」
「ここに敷く魔法のじゅうたん、鞠子が選んでくれないか?」
「頼み、断ったことある。」
大原を主人公にして鞠子が執筆した作品、『就職戦線異状アリ』のエピローグを読む葉子の姿で映画もエピローグを迎える。
なかなか素敵な台詞たちだったと思います。
そして素敵なエンディングテーマソング
ラストシーンにフェードインするまだ売れっ子になる前の槙原敬之の『どんなときも』映画に素敵な余韻を残してくれました。
主人公の大原も登場する日本の社会もみんな下衆な世界だったけど、立川がかすかに尊敬している大原の核心が物語の最後を締めくくり、何だか捨てたもんじゃない、って気持ちにさせられちゃう、そんな映画なんです。
私もバブル末期に就職しました。
私は理系でちょっとここに描かれている世界とは違う青田買いの就職戦線でしたが、社会背景はまさに完全にこの映画に描かれていたような浮かれた時代でした。
大量採用で同期が何百人もいて、社長が入社式で話す訓示を私は「別室」に映し出される大型プロジェクタで見ていました。
「きっとこんな時代に入社したことが決して幸福ではなかったと感じる時が来る」って同期の友人に話したことを思い出します。
そして、今まさに生き抜くのが当時ほどお気楽ではない時代と真正面から向き合わなければならないバブル入社組となっています。
そんな時代に入社した社会人遍歴にご興味がある方はコチラをどうぞ
⇒ 【私の仕事遍歴 〔電機メーカーエンジニア⇒旅行会社営業マン〕編】
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【太陽を盗んだ男 ~沢田研二という俳優】 [映画]
今日はたまたま映画「太陽を盗んだ男」を観ることになりました。
1979年ととても古い映画いでしたが、ついつい引き込まれる様に観てしまいました。
結構、雑なつくりではあるのですが、沢田研二が演じる主人公の独特の人間像が興味をそそり面白く観ることができました。
話は学校の理科の教師が原子力発電所(東海村)からプルトニウムを盗み出し原子爆弾を作って警察を脅すという話でなにやら物騒です。
原子力発電所がああなってしまった今ではとてもテレビでは放映できないでしょうね。
この犯人を追う刑事役を菅原文太が演じていますが、最後の犯人を追い詰めるところと犯人との格闘シーンはもうありえないほどの状況を演じています。
この辺がちょっとコミカルで完全なシリアスドラマでないところが、この映画の醍醐味なのかもしれませんが…。
ネットでこの映画の評価を見てみると結構高い評価をしている人も多いみたいです。
ちなみに私はこの映画、てっきり過去に観たことがあると思っていたのですが勘違いでした。
題名と沢田研二主演ということで「ときめきに死す」という映画と勘違いしていました。
私はこの映画で杉浦直樹がサングラスをかけてアウトローの役をしていてとても印象が深かったので覚えていたのですが、題名を完全に勘違いして覚えていました。
私の好きな俳優なのですが、どちらかというとホームドラマの気のいいお父さんが定番の杉浦直樹が「こんな役もやれちゃうんだ」って意外だったからです。
「ときめきに死す」は当時の興業的にも現在のネットでの評判でもあまり芳しいものではありませんでしたね。
ラストシーンがあっけなさ過ぎて「え?終わり?」って印象がありました。
でも俳優としての沢田研二はなかなか良いものを持っていたような気がしてしまいました。
最近はすっかり見ることもなくなってしまいましたが、もっと俳優活動を続けていれば、今頃日本を代表する役者になっていたかもしれませんね。
もったいないです。
ネットでは、「仕事を干された」なんて言葉も目にしましたが、もしそうであればとても残念なことです。
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1979年ととても古い映画いでしたが、ついつい引き込まれる様に観てしまいました。
結構、雑なつくりではあるのですが、沢田研二が演じる主人公の独特の人間像が興味をそそり面白く観ることができました。
話は学校の理科の教師が原子力発電所(東海村)からプルトニウムを盗み出し原子爆弾を作って警察を脅すという話でなにやら物騒です。
原子力発電所がああなってしまった今ではとてもテレビでは放映できないでしょうね。
この犯人を追う刑事役を菅原文太が演じていますが、最後の犯人を追い詰めるところと犯人との格闘シーンはもうありえないほどの状況を演じています。
この辺がちょっとコミカルで完全なシリアスドラマでないところが、この映画の醍醐味なのかもしれませんが…。
ネットでこの映画の評価を見てみると結構高い評価をしている人も多いみたいです。
ちなみに私はこの映画、てっきり過去に観たことがあると思っていたのですが勘違いでした。
題名と沢田研二主演ということで「ときめきに死す」という映画と勘違いしていました。
私はこの映画で杉浦直樹がサングラスをかけてアウトローの役をしていてとても印象が深かったので覚えていたのですが、題名を完全に勘違いして覚えていました。
私の好きな俳優なのですが、どちらかというとホームドラマの気のいいお父さんが定番の杉浦直樹が「こんな役もやれちゃうんだ」って意外だったからです。
「ときめきに死す」は当時の興業的にも現在のネットでの評判でもあまり芳しいものではありませんでしたね。
ラストシーンがあっけなさ過ぎて「え?終わり?」って印象がありました。
でも俳優としての沢田研二はなかなか良いものを持っていたような気がしてしまいました。
最近はすっかり見ることもなくなってしまいましたが、もっと俳優活動を続けていれば、今頃日本を代表する役者になっていたかもしれませんね。
もったいないです。
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【「とりあえず…」 ~「私をスキーに連れてって」に夢中だった頃~】 [映画]
私の学生時代は、夏は一生懸命バイトに励み、昼ごはんは学食のうどんで済ませ、せっせと貯金をして、冬のスキーに一気に放出していました。
本当にスキーに夢中でした。
スポーツとしてのスキーそのものももちろん楽しかったのですが、何よりスキーは非日常の世界に浸れるところが魅力でした。
週末はほぼ毎週日帰りでスキーに行くほどでした。
夜中の朝3時とかに出発してナイターまで滑って高速道路を飛ばして夜中に戻ってくる、なんて今じゃお金もらってもやりたくないようなことを嬉々としてやっていました。
私はスキーに夢中ではありましたがそれほど上手でもなかったし腕前を上げたいとはさほど思ってもいませんでした。
とにかく『スキー』という最高の娯楽をとことん楽しみたい、そんな感じでした。
当時、そんなミーハースキーヤーの私は『極楽スキー』という本を何度も何度も読み返しては、「スキーに早く行きたいなぁ」って思っていました。
ほんと何百回も読み返したんじゃないかと思います。
この『極楽スキー』とはホイチョイプロダクションの作ったミーハーのためのスキー指南本です。
スキー指南と言ってもスキーの技術向上についてはほとんど書かれていません。
例えば如何にカッコよくタイヤチェーンを巻くかの方法とか、ゲレンデで花火を美しくやる方法とか、とにかくミーハーな内容です。
そしてゲレンデミシュランと称して各スキー場を「若者のスキーリゾート」としてどこが優れているかを評価したスキー場の紹介がメインメニューとして掲載されていました。
私はこのゲレンデミシュランを穴が空くほど読みました。
「さんざんコケにしているスキー場もあるが、この本に紹介されているだけで何かしら行く価値のあるゲレンデであることを理解して欲しい」
といったような高飛車な物言いで書かれています。
そんな私がお気に入りのスキー場は『上越国際スキー場』でした。
とても広いゲレンデは初級者から上級者まで楽しめるコースがありスキーヤーを飽きさせません。
しかもオシャレです。
ゲレンデ内にあるホテルグリーンプラザ上越もちょっとオシャレな外観でご飯を食べるにもスキー場にありがちなうどんとカレーとかつ丼しかない『食堂』とは一味違っていました。
極めつけはカクテルライトとかなんとか言っちゃって3色の影ができるナイター照明です。
⇒ 【光の三原色を応用して三色の影を作る】
影が3色になるだけって言っちゃえばそれまででしたが、こういった雰囲気も大事な要素ではありました。
都心のスキーヤーのメッカはユーミンが毎年コンサートをやる王者『苗場』ですが、あまりにも混んでいるので避けていました。
それでも一度行ってみたら、やっぱり人気があるだけあって良いスキー場であるのを知りその後は何度か行きましたが…。
さて『極楽スキー』のホイチョイプロダクションが制作した映画『私をスキーに連れてって』は、私のミーハースキーヤーとしての魂に更に火をつけてくれました。
原田知世、可愛かったです。
三上博演じるスキー馬鹿と原田知世演じる奥手の女の子の恋の物語ですが、とにかく白のスキーウェアがこんなに似合う人もいません。
何だかあの能天気な遊び心がとても楽しそうで一つの目指す姿となりました。
沖田浩之が演じていたチャラオが、シャッターチャンスで「とりあえず」といいながらシャッターを押すのも合言葉のように真似したもんです。
この映画を観て『スキー場ではなんてったって無線機だ!』と目覚め、それだけのためにアマチュア無線の免許も取りました。
先述のタイヤチェーンの巻き方も本当に練習しました。
お手軽なプラスチックの奴ではなく本物の鎖のチェーンをジャッキアップもせずクルマを一切動かさずに巻く方法を晴れた日に練習したもんです。
スキーシーズンが到来すると毎日、新聞の積雪量の欄をチェックして、どこのゲレンデに行けるかをチェックしました。
そして、以前ご紹介したクルマ、赤のレビンにスキーキャリアを装着すると、
じゃなかった…
これ!
⇒ 【ケンとメリー 愛のスカイライン ~私の車遍歴】
⇒ 【マニュアル車って好きですか?トヨタ86(ハチロク)で火が点いた?】
いよいよスキーシーズン到来に心躍る気分になりました。
「今年もこの季節が来たな…」ってなもんです。
とにかく学生時代はスキーのために何でも我慢できました。
そしてとても楽しい思い出がたくさんできました。
私は日帰りスキー旅行でも、『旅のしおり』をワープロで作ってみんなにあらかじめ渡して、帰宅後は必ずアルバムに写真を入れてメッセージを書き込んで回覧したりして『スキー前』も『スキー後』もまるごと楽しんでいました。
アルバムに載せるために如何に面白い写真を撮るかというのも大事なゲレンデでのミッションなのです。(笑)
旅行の仕事が好きなのはこの頃から始まっていたのかもしれません。
とにかくワクワクすることなら労を惜しみませんでした。
特にスキーって男女混合グループで行きますので盛り上げることも必要です。
大抵私が幹事を引き受けていたので、それなりに準備にも力を入れたもんです。
たぶん今ならツアー後写真閲覧用ホームページとか開設してたんじゃないかと思います。
(ちなみに妻とはこの頃からお付き合いしておりましたので、もちろん一緒に何度も行きました)
世間的にも日本がバブルで最も浮かれていた時代のお話ですが、私自身にとっても、もっともバブルな時期だったのかもしれません。
今はこんなことをしなくても十分幸せを感じることができますので、あの頃のようにしてみたいなどと夢にも思いませんが(スキー場に行ってもきっと寒くてカフェから出ないかもしれません)、あの頃はあの頃で本当に楽しかった良き思い出です。
当時はミーハースキーヤーで溢れかえっていましたので、道路の渋滞もリフト待ちの渋滞もハンパではありませんでしたが、そんなのもまた娯楽の一つとして楽しんだ、そんな時代でした。
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本当にスキーに夢中でした。
スポーツとしてのスキーそのものももちろん楽しかったのですが、何よりスキーは非日常の世界に浸れるところが魅力でした。
週末はほぼ毎週日帰りでスキーに行くほどでした。
夜中の朝3時とかに出発してナイターまで滑って高速道路を飛ばして夜中に戻ってくる、なんて今じゃお金もらってもやりたくないようなことを嬉々としてやっていました。
私はスキーに夢中ではありましたがそれほど上手でもなかったし腕前を上げたいとはさほど思ってもいませんでした。
とにかく『スキー』という最高の娯楽をとことん楽しみたい、そんな感じでした。
当時、そんなミーハースキーヤーの私は『極楽スキー』という本を何度も何度も読み返しては、「スキーに早く行きたいなぁ」って思っていました。
ほんと何百回も読み返したんじゃないかと思います。
この『極楽スキー』とはホイチョイプロダクションの作ったミーハーのためのスキー指南本です。
スキー指南と言ってもスキーの技術向上についてはほとんど書かれていません。
例えば如何にカッコよくタイヤチェーンを巻くかの方法とか、ゲレンデで花火を美しくやる方法とか、とにかくミーハーな内容です。
そしてゲレンデミシュランと称して各スキー場を「若者のスキーリゾート」としてどこが優れているかを評価したスキー場の紹介がメインメニューとして掲載されていました。
私はこのゲレンデミシュランを穴が空くほど読みました。
「さんざんコケにしているスキー場もあるが、この本に紹介されているだけで何かしら行く価値のあるゲレンデであることを理解して欲しい」
といったような高飛車な物言いで書かれています。
そんな私がお気に入りのスキー場は『上越国際スキー場』でした。
とても広いゲレンデは初級者から上級者まで楽しめるコースがありスキーヤーを飽きさせません。
しかもオシャレです。
ゲレンデ内にあるホテルグリーンプラザ上越もちょっとオシャレな外観でご飯を食べるにもスキー場にありがちなうどんとカレーとかつ丼しかない『食堂』とは一味違っていました。
極めつけはカクテルライトとかなんとか言っちゃって3色の影ができるナイター照明です。
⇒ 【光の三原色を応用して三色の影を作る】
影が3色になるだけって言っちゃえばそれまででしたが、こういった雰囲気も大事な要素ではありました。
都心のスキーヤーのメッカはユーミンが毎年コンサートをやる王者『苗場』ですが、あまりにも混んでいるので避けていました。
それでも一度行ってみたら、やっぱり人気があるだけあって良いスキー場であるのを知りその後は何度か行きましたが…。
さて『極楽スキー』のホイチョイプロダクションが制作した映画『私をスキーに連れてって』は、私のミーハースキーヤーとしての魂に更に火をつけてくれました。
原田知世、可愛かったです。
三上博演じるスキー馬鹿と原田知世演じる奥手の女の子の恋の物語ですが、とにかく白のスキーウェアがこんなに似合う人もいません。
何だかあの能天気な遊び心がとても楽しそうで一つの目指す姿となりました。
沖田浩之が演じていたチャラオが、シャッターチャンスで「とりあえず」といいながらシャッターを押すのも合言葉のように真似したもんです。
この映画を観て『スキー場ではなんてったって無線機だ!』と目覚め、それだけのためにアマチュア無線の免許も取りました。
先述のタイヤチェーンの巻き方も本当に練習しました。
お手軽なプラスチックの奴ではなく本物の鎖のチェーンをジャッキアップもせずクルマを一切動かさずに巻く方法を晴れた日に練習したもんです。
スキーシーズンが到来すると毎日、新聞の積雪量の欄をチェックして、どこのゲレンデに行けるかをチェックしました。
そして、以前ご紹介したクルマ、赤のレビンにスキーキャリアを装着すると、
じゃなかった…
これ!
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いよいよスキーシーズン到来に心躍る気分になりました。
「今年もこの季節が来たな…」ってなもんです。
とにかく学生時代はスキーのために何でも我慢できました。
そしてとても楽しい思い出がたくさんできました。
私は日帰りスキー旅行でも、『旅のしおり』をワープロで作ってみんなにあらかじめ渡して、帰宅後は必ずアルバムに写真を入れてメッセージを書き込んで回覧したりして『スキー前』も『スキー後』もまるごと楽しんでいました。
アルバムに載せるために如何に面白い写真を撮るかというのも大事なゲレンデでのミッションなのです。(笑)
旅行の仕事が好きなのはこの頃から始まっていたのかもしれません。
とにかくワクワクすることなら労を惜しみませんでした。
特にスキーって男女混合グループで行きますので盛り上げることも必要です。
大抵私が幹事を引き受けていたので、それなりに準備にも力を入れたもんです。
たぶん今ならツアー後写真閲覧用ホームページとか開設してたんじゃないかと思います。
(ちなみに妻とはこの頃からお付き合いしておりましたので、もちろん一緒に何度も行きました)
世間的にも日本がバブルで最も浮かれていた時代のお話ですが、私自身にとっても、もっともバブルな時期だったのかもしれません。
今はこんなことをしなくても十分幸せを感じることができますので、あの頃のようにしてみたいなどと夢にも思いませんが(スキー場に行ってもきっと寒くてカフェから出ないかもしれません)、あの頃はあの頃で本当に楽しかった良き思い出です。
当時はミーハースキーヤーで溢れかえっていましたので、道路の渋滞もリフト待ちの渋滞もハンパではありませんでしたが、そんなのもまた娯楽の一つとして楽しんだ、そんな時代でした。
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