【1,000円カットのQBハウスが創業初の1,080円に踏み切った!消費税の影響】 [ピックアップ!]
1,000円カットのQBハウスが創業初の1,080円に踏み切った!消費税の影響
床屋に1,000円以上出さなくなって久しい私ですが、先日、『1,000円ポッキリが売りのQBカット』が創業初の値上げに踏み切る、というニュースを目にしました。
消費税率が8%に引き上げられる4月1日から1,080円にするそうです。キュービーネットが1996年に東京・神田にオープンして、既存の理容店と比べて破格の千円一律料金という武器で急成長したQBハウス。その今後はいかに?
消費税率が8%に引き上げられる4月1日から1,080円にするそうです。キュービーネットが1996年に東京・神田にオープンして、既存の理容店と比べて破格の千円一律料金という武器で急成長したQBハウス。その今後はいかに?
この記事の目次
QBハウスについてはコチラの過去記事を参照
⇒ 【10分の身だしなみ ~QBハウスという名の散髪マシン】
QBハウスのビジネスモデルと『千円』という料金の意味
数々の合理化のためのアイデアが詰まっていて、経産省からも賞をもらっているそのビジネスモデル。千円札専用の券売機の導入で、つり銭や両替紙幣を準備するなど理容師さんたちがお金の扱いをしなくていいこともコスト削減に一役買っています。
この『お金の取り扱い』の手軽さはビジネスについては非常に大きいです。
私も日々仕事で現金の取り扱いの面倒さに身につまされているので、今回のこの値上げは『苦渋の選択』だったのではないかと感じています。
何故3%の増税に対して8%の値上げをしたのか?
今回の消費税率アップに合わせた値上げに踏み切ったQBハウスですが、その値上げ幅は税率アップ分の3%ではなく8%の80円です。これは消費税増税だけではないコスト増が既にあったことを表わしているようですね。
報道では理容師不足や競合店との人材獲得競争が激化していることや店舗の賃料が上昇していることなどが挙げられています。
QBハウスのオフィシャルサイトでは、よくあるご質問でずばりこんなFAQが掲載されています。
【Q】2014年4月1日から、なぜQBハウスのサービス料金は1,080円になるのですか?
【A】以前よりお客様からご要望の多かった「高額紙幣や小銭のお取り扱いが可能となった券売機」の全店導入、お客様のお時間をより有効にご活用いただくための「Web上での店舗別混雑状況の表示機能」の追加、などお客様の更なる利便性の向上に向けた取組みをこれからも続けてまいります。 また、平日のみとはなりますが満65歳以上のお客様を対象とした「平日シニア料金」を導入させていただき、ご対象のお客様にはこれまでどおり税込1,000円でのご利用とさせていただきます。
出典:「QBハウス 公式ページ」/
イマイチ質問に答えていないFAQな気もしますが、要は企業努力で頑張ってきたけど消費税増税やコスト増でやむなく値上げはしますが、より一層の利便性向上に努めてまいります、ですから我慢して受け入れて下さい。
ということなんだろうと思います。
実際、同サイトでは料金改定に関して次のような記載をしています。
私どもは、お客様に「ありがとう」と言われる、均一で安心感のあるお手軽なサービスを提供し、世界一多くのお客様から必要とされるヘアカットチェーン店を目指し、理美容業界の既成概念に囚われないサービスを提供してまいりました。また、1996年11月創業以来、 17年にわたり税込1,000円のサービス料金を維持すべく、徹底した効率化やコスト削減にも取り組んでまいりました。 しかしながら4月1日の消費税増税、その後のさらなる増税も見込まれ、このような情勢下において、税込1,000円を維持することは難しく、サービス料金を1,000円+外税の税込み価格1,080円とさせて頂くことといたしました。
出典:「QBハウス 公式ページ」/
アベノミクスでデフレが改善して苦境にさらされるのか?
デフレの進行を止めインフレ傾向にすることは企業にとって渇望の課題だったのかもしれませんが、恐らくQBハウスの様な業態のビジネスは、デフレ・不景気が追い風となるのではないかと思います。このビジネスの主要コストは人件費と家賃ではないかと思いますが、両方とも上昇傾向でコスト構造を圧迫しているようです。
QBハウスの出店は『人が多い』立地で薄利多売を成立させていると思います。
最近では郊外の大型ショッピングモール等も多いようですが、駅内や駅近の立地が多いと思います。
可能な限り最小限のスペースで営業ができるビジネスモデルにより面積が小さいとは言え、地価や家賃の相場が上がってくれば比較的その影響が早めに反映される立地だと思います。
更に報道の様に『理容師獲得競争』の激化があるのだとすれば低価格を維持するのは難しい。
『1,001円』とはまったく意味が違う『千円ポッキリ』が維持できなくなったことはインパクトの大きい出来事でしょう。
そして今回導入される『平日シニア料金』や硬貨も含めた千円札以外の金種の利用、インターネット上で店舗別の混雑状況の表示などのサービスの向上は利用者としてはありがたいことではありますが、当初のビジネスモデルのもっとも有利な点、『シンプルである』という点が崩れてしまったということを意味していると思います。
こっから先、従来急成長を遂げたビジネスを更に軌道に乗せることができるかどうかの分岐点になるのではないかと思います。
でも…
私は以前、同じようなことを考えた企業があります。
それは『ユニクロ』です。
デフレを追い風にして急成長した後、一時調子が振るわなかった時期もあったようですが、今はファーストリテイリングは売上高1兆円を超える大企業です。
QBハウスさん、頑張って下さい 応援してます
QBハウスは床屋さん業界ではにっくき企業なのかもしれませんが、今後も衰退せずに頑張ってほしいと思います。私は床屋さんについてサービスと料金が腑に落ちない業界だと思っていたので、高校生から30代まではずっと床屋さんには行かずに美容院に行っていました。
そして、QBハウスを見た時に、「これだよ!これこそ俺が求めていた床屋さんだ!」って思って利用者になってきました。
シンプルに髪を切ってくれて、それに見合ったシンプルな料金を提示してくれる床屋さんであり続けて欲しいです。
私の髪が床屋さんを必要としないほどにならないことと同じくらい、切に願ってやみません。
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1000円カットも値上げ何ですね。
ダイソーや100寿司も今後が気になりますね。
by おーやん (2014-03-16 17:21)
おーやんさん、コメントありがとうございます<(_ _)>
そうですね、ぽっきりじゃなくなっちゃうとちょっと…ねぇ。
缶ジュースも値上げが決まってますし…。
by はる (2014-03-17 05:03)