【駄菓子屋の「くじ」は僕のお小遣いを吸い取った。そして「何か」をくれた。】 [お菓子・食べ物]
「はい、おつり、20まんえんね」
駄菓子を買った時のお釣はいつもこうやって渡してくれた…。
駄菓子屋には「看板娘」ではなくちょっと口うるさいおばちゃんがいた。実際のところ、僕らは「ばばぁ」と呼んでいたが…。
駄菓子を買った時のお釣はいつもこうやって渡してくれた…。
駄菓子屋には「看板娘」ではなくちょっと口うるさいおばちゃんがいた。実際のところ、僕らは「ばばぁ」と呼んでいたが…。
そのお店は小学校の正門近くにあり、正式名称は文具店だった。
事実、ノートや鉛筆、消しゴムやシャーペンの芯などが売っており、看板に偽りはない。
でもそれらは店の奥の方に『陳列』されて、あまり積極的に売る気が感じられなかった。
開け放たれたガラス戸の向こう側の最も売れ筋商品が並べられるであろう場所には僕らの大好きな『くじのコーナー』があった。
駄菓子屋のくじ、僕は大好きだった。
特に僕が少ない小遣いをつぎ込んだのが
『当りが出るとドーナツカステラ!』のくじだった。
でも、いつも僕の引くくじは「はずれ」で、これだった。
パッサパッサでみずみずしさのかけらもない『カステラもどき』だったけど、好物だった。
いつも当りのドーナツを狙いにいくのだけれど、実はドーナツカステラよりも『串カステラ』の方が好きだったりした。
それでも量ははずれの3倍はあろうかという、2枚入りのドーナツカステラを食べてるときは優越感に浸った。
他にもこの『文具店』には日替わりでいろんな『くじ』が登場した。
カステラの次に小遣いをつぎ込んだのが、これだ!
これもめったに当たりの『パイナップル』は来なくて、大抵がはずれの『いちご』
でも、こっちはつぎ込み方が半端じゃないから、当たることもあるのだ。
そして、満足気に一口では大きすぎるほどの『パイナップル』を頬張るのだが…
思ったほど、美味しくない。いつも食べ慣れたいちご味の方が断然美味しいのだ。
カステラも大きさは明らかにドーナツが『当り』なのだけれど、『美味さ』では、はずれの勝ちなのである。
こんなのもあった。
現在もコンビニなどでは『食玩』などと呼ばれる、おもちゃがメインなのか、お菓子がメインなのかよくわからないものが売られている。
この「落とし」と言われるくじは駄菓子屋の人気商品ではあったが、食べ物は完全に無視して『おもちゃオンリー』だった。
原材料は一体何?って思えるような不思議な食べ物。
名前はヨーグルトっぽかったけど、絶対ヨーグルトじゃない、コレ。
ふたの裏に当たりのマークがあれば、『もう1個』。
この平行四辺形の黒砂糖の駄菓子は…
当りが出るとかなり幅の広い、それこそ平行四辺形らしい形の『当たり』がもらえた。
野球少年だった僕らはこのバットも沢山振った。
そして三振の山が築かれた…。
『チョコバット』 素晴らしいネーミングだ。
上の写真は歴代のパッケージだが、僕の時代は真ん中の奴だった。
ボールの裏にホームランって書いてあるともう1本もらえた。
僕は袋を透かして当りをゲットしてやろうと何度も試みたが、意外に『パッケージの黒』は手ごわかった。
とにかく『当り』がある駄菓子が好きだった。
駄菓子屋に行くのは、小腹がすいたのを満たすためでもあったけど、それ自体が遊びの一環なので、できるだけワクワクする方が良かった。
そして、そんな僕たちの駄菓子の世界に巨人が現れた。
それは『カード付き』のスナック、『仮面ライダースナック』 だ!
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駄菓子屋のくじ、ゲーム機が無かった時代、
ワクワク・ドキドキのワンダーランドでした。
by johncomeback (2013-06-21 07:56)
johncomebackさん、コメントありがとうございます。
そうですね、私の貴重な「遊び場」でした。
ちなみに家庭用ゲーム機はありませんでしたが、テーブルゲームは駄菓子屋でやっていましたね。インベーダーゲームから始まり熱中しました。でも家庭用ではないので1回1回お金が取られるし、すぐにゲームオーバーになるようにできてましたから「やり過ぎ」にはなりませんでした。
by はる (2013-06-22 21:42)