【『進撃の巨人』6つのエッセンス<5>魅力あるキャラクターたち】 [動画・アニメ]
〔5〕魅力あるキャラクターたち
<ご注意>
本日の記事はアニメ版『進撃の巨人』の第1期に関して「ネタバレ」を含んでいます。
現在このアニメ放映中の地域の方で毎回楽しみにしている方はその点をご注意の上読み進めて下さい。
【エッセンス5】
魅力あるキャラクターたち
エッセンス5つめは『素敵なキャラクターたち』です。アニメの人気を左右する大きな要素がキャラクター。
その魅力はその外見とそれぞれの持つ『個性』だと思います。
『進撃の巨人』ではどうだったのでしょうか…。
やはり他の人気アニメと同様、両面が揃っていたと思います。
そして、それを支えたのは…
声優陣の素晴らしい『演技』、そう思います。
ではキャラクターをおさらいしましょう。
進撃の巨人 メインキャラクター
エレン・イェーガー
声優:梶 裕貴エレンの魅力は何と言っても、そのブレない『信念』と、それを臆面もなく周囲の人間に主張できるところだと思います。
非凡な才能があるわけではないけれども、努力でカバーし凡人に甘んじることなく能力を発揮できるところも主人公としての魅力を備えていると思います。そして友達思いの優しいところも人を惹きつけてます。
猪突猛進型の溢れる感情を『熱く』表現する梶さんの演技はエレンの魅力を引きたてています。
ミカサ・アッカーマン
声優:石川 由依ミカサは間違いなくこのアニメの『ヒーロー』です。私が主人公エレンの紹介で『ヒーロー』としなかったのはミカサがいるためです。訓練兵を首席で卒業したミカサは兵士としてはまさにエースです。強靭な体力と強い精神力を持ち合わせたこの少女はまさに『強さ』の象徴です。巨人をバッタバッタと倒すのは、後述の人類最強のエース・リヴァイ兵長とこのミカサだけです。
ただこのアニメの面白いところは、この『エース』を人類反撃の象徴などに決してしないところ。
ミカサの行動基準は『エレンを守ること』、この1点に尽きるところが普通と違う。単なる『ヒーロー』にはならないのです。
しかもいつも冷静で物静かなミカサなのにエレンのことになると冷静さを欠いた行動に走り勝ちなところも面白い。彼女がエレンにこれほどまでに思いを寄せるのは悲しい過去の出来事が大きく影響しており、両親を失ったミカサにとってはかけがえのない『家族』だからでしょう。第7話の「小さな刃」で巨人にエレンが殺されてしまったことを知って思いを吐露したシーンはミカサの人生観を垣間見ることができました。
また、第8話「心臓の鼓動が聞こえる」では巨人に食われたはずのエレンを見たときに走り出したミカサの姿、そして抱きしめたエレンの心臓の鼓動が聞こえることを確認して大声で泣いたミカサの少女の顔もまた魅力的でした。口数の少ないミカサですが、その声も魅力の一つです。ミカサ役の石川さんの声、素敵です。
私の行った第1回目のお気に入りキャラクターアンケートではダントツの1位となりました。
エレンも捨てがたいですが、私の『進撃の巨人』キャラクターランキングでも1位のミカサです。
アルミン・アルレルト
声優:井上 麻里奈物語序盤では『弱い』アルミンは、どちらかと言うとエレンとミカサの引き立て役のような感じがしていました。「ここぞ!」というところでもイマイチ活躍できず常に自分を嘆いていてエレンの様に、最悪の状況でもその時に応じた最良の選択を『即断即決』できる人と違うところが歯がゆさを感じさせました。
しかし、物語が進むにつれて、その聡明な頭脳が作戦に活かされる場面もあり、時に勇気を振り絞って行動する姿に引き込まれるようになりました。軍師として活躍するそんなアルミンが魅力です。
このアルミンもまた声優、井上さんの迫真の演技で息を吹き込まれたキャラクターと言ってもいいのではないでしょうか?
ちなみに随所に織り込まれるアニメ『進撃の巨人』のナレーションはアルミン役の井上さんによるものです。
ジャン・キルシュタイン
声優:谷山 紀章物語序盤では正義感の塊のエレンと対照的な物言いの多いジャンはゲスいキャラとして主人公サイドのかたき役でした。しかし『戦い』が始まってからのジャンは決してゲスい男ではありませんでした。人は窮地に立たされた時に本性を現わすものですが、彼は窮地に立たされるほどに「悪い奴」に徹することができない「いい奴」なんですね。いつも悪態つくようなことばかり言っていても「やるときにはやる男」、そんなところが魅力的なキャラクターです。
当初はミカサに思いを寄せる場面があり、エレンの恋敵の様な位置づけかと思いましたが、物語後半ではあまりその様なシーンが無かったのはちょっと残念です。
サシャ・ブラウス
声優:小林 ゆう「蒸かした芋です」の名台詞を残した彼女は、笑いの少ないこのアニメの貴重な「お笑い担当キャラ」です。戦闘時にも弱さを露呈したシーンも多く、どちらかと言うとずっこけキャラなのですが、天性のバランスの良さで実は優等生、しかも初めて巨人に遭遇した時には壁から落下する仲間を立体機動のワイヤーを足に刺して助けるなど機転の利いた行動を見せたりカッコいい一面もあります。見た目も可愛いのでそのギャップがよりお笑いキャラの魅力となっています。ただ登場シーンが少なく物語の中心のエピソードで絡まないせいもあって終盤はちょっと影が薄く残念でした。彼女の素性を垣間見るようなエピソードが挿入されるとグッとランキングが上がる潜在能力を持ったキャラといったところでしょうか…。
声優の小林さんは絶大なファンを持つ方らしいのですが、その声はサシャにピッタリでしたね。
リヴァイ兵長
声優:神谷 浩史人類最強の兵士は圧倒的な人気を誇ります。何と言ってもニヒルで強いところが女子に支持されているのだと思います。
私の中ではミカサとの差は歴然ではありますが、それでも私も好きなキャラクターです。
とても強い反面、優しい言葉の一つもないようなキャラクターではありますが、時々見せる一面がとても魅力です。『巨人と戦うために必要な強さ』を維持するために殺している『個』を時々感じさせるところが良いのではないかと思います。特に象徴的だったのは共に戦ってきた部下・ぺトラが亡骸となってしまった時、そしてその遺骸を運搬中に巨人に襲撃され荷車から死体を捨てさせてそれが転がっていく姿を見ている時、悲しみは誰よりも深いのだけれども、それでも『感傷』を『努力しながら』捨てている、そんな風に感じました。またとても合理的なことを好む合理主義者の様ですが、『合理的に判断できないこと』をきちんと理解した言動も人柄を表していています。ですから、予測不可能なことの多い『対巨人戦』で失敗した部下を責めるようなことは一切口にしないところが「大きさ」を感じさせます。
声優の神谷さんの声は最初は「キャラと比較するとちょっと優しすぎる声じゃないかな?」って思いましたが、物語が進むにつれ、しっくり馴染んで、私の中では「あの声」がリヴァイ兵長そのものになっています。
闘いに散っていったキャラクターたち
この他にも魅力的なキャラクターが沢山登場しますが、『進撃の巨人』のキャラクターについて語るとき、私が感じたのは…
明らかにキャラが立ってる登場人物を「惜しげもなく」昇天させてしまうことです。
特にペトラ・ラルは人気が高いし、リヴァイ兵長・オルオとの絡みが良いキャラで、リヴァイ兵長とは好対照の主人公エレンの「優しい良き先輩」としてずっとそばで見守っていく、そんな立ち位置で物語が進んでいくのだとばっかり思っていました。
サシャと並んで、『進撃の巨人』の「お笑いキャラ」であるオルオ・ボザドは、ペトラとともに壮絶な最期を遂げることになりました。
二人ともめちゃくちゃ強く、他の立体機動では見られない様な戦いぶりがスゴイ迫力で、「お笑いキャラ」オルオの最大の見せ場でした。
できることなら、あのゲスイ、リヴァイ兵長もどきの語り口で、自分の戦いっぷりを自慢するオルオとそれを軽蔑した口調でけなすペトラの掛け合いを観たかったのですが…。
作者の諌山さんはそんなことを許してはくれませんでした
(/_;)
人気キャラクターランキング
2回ほど「お気に入りキャラクターランキング」のアンケートを行いました。前半の登場キャラクターで行ったランキングではミカサの圧勝、後半の登場キャラクターで行ったランキングではリヴァイ兵長がダントツという結果になっています。
現在も投票受付中ですので、良かったら投票してみて下さい。
人気投票をしてみました
投票状況をお知らせします
2016年5月24日現在
投票総数:2,519票
2016年5月24日現在
投票総数:2,519票
あなたのお気に入りのキャラクターは何位ですか?
ミカサ・アッカーマン‥468票!
「私は強い。あなた達より強い。すごく強い。」
「私はもう諦めない。二度と諦めない。」
エレン・イェーガー‥428票
「駆逐してやる!1匹残らず!」
「死なないさ、俺は。こんなところで死んでられないんだ!」
サシャ・ブラウス‥346票
「蒸かした芋です!」
ジャン・キルシュタイン‥247票
「俺に資格があるのか…」
クリスタ・レンズ‥215票
「まず先に水を飲まないと…」
アニ・レオンハート‥201票
「どうしてこんな茶番になると思う?」
アルミン・アルレルト‥164票
「エレン!」
ライナー・ブラウン‥136票
「バレねぇように尽くせ!」
ベルトルト・フーバー‥99票
「僕には自分の意志がない…」
ユミル‥63票
「こいつの馬鹿さは期待できる」
コニー・スプリンガー‥43票
「うるせぇ!俺は自分で決めたんだよ!」
ミーナ・カロライナ‥41票
「言っとくけど、今期の調査兵団志願者はいっぱいいるんだからね。」
マルコ・ボット‥33票
「王の近くでの仕事なんて…」
キース・シャーディス‥15票
「何の成果も得られませんでしたぁぁぁぁぁぁ!」
ハンネス‥13票
「俺が巨人に立ち向かわなかったのは、俺に勇気が無かったからだぁ!」
カルラ・イェーガー‥7票
「行かないで…」
⇒ 後期のキャラを含めた人気投票はコチラ リヴァイかミカサかエレンか?
次に活躍するキャラクターは?
私は勝手にアニメ『進撃の巨人』は2期がいずれ放映されると思っていますが、どのキャラが活躍してくれるのかが、今から楽しみです。特に終盤で登場したヒッチの活躍に密かに期待しています。
キャラクターに関してはまだまだ書き足りないくらいですが、最後にこの人について書いて今回の記事を締めさせて頂きます。
エルヴィン・スミス団長
声優:小野 大輔調査兵団第13代団長のエルヴィンは、常に冷静沈着のまさに団長に相応しい風格を備えた人物です。部下であるはずのリヴァイ兵長から呼び捨てにされ、てっきりリヴァイに実権を握られた『ボンクラ団長』だと思っていたのですが、この物語のカギを握る一人と言ってもいい『切れ者』の団長だということがわかり、彼の『次の一手』を見るのもこのアニメの楽しみの一つでした。特に『人類の唯一の生存の可能性』にかける執念で、たとえ大きな犠牲を払う作戦でも遂行命令を出せる強靭な精神力と使命感が「若者」で構成される登場人物群にあって『大人』を感じさせる数少ないキャラクターと言えます。
そして何より人類最強で怖いもの知らずのリヴァイ兵長との絆も「多くを語らず」魅せてくれるところも良いです。
声優の小野さんの渋い声はこの落ち着いたキャラクターにとても合っていました。
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