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【Angel Beats! 人生を考えさせる感動のアニメ】 [動画・アニメ]

進撃の巨人のパロディ動画で知った、このアニメも一気に鑑賞してたちまち気に入ってしまいました。

Angel Beats!

Angel Beat!_オープニング

はるのたわごと

私がこのアニメを気に入ったのはギャグのツボにはまったのと生前のシリアスなお話です。

このアニメの舞台となっている死後の世界にやって来るのは、生前『死にきれないような人生を送ってしまった』若者です。『成仏』できないんですね。

これが結構泣けるお話なんです。

いろいろな要素がぶっこまれてますが、シリアスな部分では『人生』とか生と死にスポットを当てて、話が作られています。

ちょっと伝わりづらいかもしれませんので、一つエピソードをご紹介したいと思います。

Angel Beats! 泣けるエピソード
『結婚してやんよ』

舞台となる死後の世界ではガールズデッドモンスター、通称「ガルデモ」という女子高生のロックバンドが活躍しています。絶大な人気を誇っていたボーカル「岩沢」が「成仏」してこの世界から消滅してしまったためその後継者として抜擢された「ユイ」という少女がこのエピソードの主人公です。
ユイはハチャメチャな女の子で準主役の高校生の少年「日向(ひなた)」といつもケンカばかりしています。仲間たちからもダメキャラの烙印を押されて「岩沢」とは格が違う、といったポジションです。
 AngelBeats_ユイ
こんな能天気なキャラですがこの世界にやってきたのは他の仲間たちと同様、生前の辛い過去があったからです。彼女は交通事故で小さい時から寝たきりの生活を強いられてきました。何故若くして死んでしまったのかは劇中では語られませんが小さい頃から自分のやりたいことを何一つできないままベッドの中で過ごしてきました。そんな彼女はこの世界では自由に飛び跳ねて元気いっぱいです。
主人公の「音無(おとなし)」は当初記憶を失っていましたが、この世界に自分が何故やってきたかを知りました。そしてこの世界で思い残すことなく「満足」することができるとこの世界から「消滅」し成仏することを知った彼は過酷な過去を背負った仲間たちを成仏させてやりたいと考えるようになりました。
そしてユイに生前したかった夢を聞き出します。体を動かせなかったユイはサッカー・プロレスなど次々に自分のしたかったことを音無に伝えそれを実現してもらいます。彼女はいつもテレビでしか外界と接触することがなくテレビで良く観ていたスポーツをする自分に憧れていたのです。彼女の我儘な夢を無理やり叶えてあげた音無が「ホームランを打ってみたい」という次の我儘に付き合っていた時に物語は大きく進展します。
何回やっても非力な少女にはホームランを打つことができません。夕闇せまるグラウンドでユイは音無にこんな風に告げます。
「所詮、無理なんだよ。もういいや、この夢。」
「諦めんなよ。」
「いろいろありがとうね。何でこんなこと、してくれたの?」
AngelBeats_ユイ
「お前がやりたかったことだろ?最後まで頑張れよ!」
「ホームランなんて冗談みたいな夢だよ。ホームランが打てなくても、こんなにいっぱい体、動かせたんだから。もう、充分だよ。毎日部活みたいで、楽しかったなぁ。言ったでしょ?あたし、体、動かせなかったから…。 だから、すげぇー楽しかった!」
AngelBeats_ユイ
「じゃぁ、もう全部叶ったのか?」
「叶う?何が?」
「その…、体が動かせなかった時にしたかったこと。」
「あぁ、もう1個あるよ。」
「何?」
「結婚」
「え?」
「女の究極の幸せ。でも家事も洗濯もできない。それどころか一人じゃ何にもできない。迷惑ばかりかけてるこんなお荷物、誰がもらってくれるかな?」
「神様ってひどいよね?あたしの幸せ、全部、奪っていったんんだ。」
「そんなこと…ない…」
「じゃあ先輩、あたしと結婚してくれますか?」
「それは…」
AngelBeats_ユイ
さすがに人助けのために結婚はできない‥‥。音無が困っていると‥‥。
「俺がしてやんよ!」
AngelBeats_ユイ
ユイの天敵とも言える日向がグラウンドへ大声で叫ぶ。
「俺が結婚してやんよ。これが俺の本気だ。」
AngelBeats_ユイ
「そんな…。先輩は、ホントのあたしを知らないもん。」
「現実が…生きてた時のお前がどんなでも、俺が結婚してやんよ。」
「もしお前がどんなハンデを抱えてても。」
AngelBeats_ユイ
「ユイ、歩けないよ。立てないよ。」
「どんなハンデでもって言ったろ!」
「はぁ」
「歩けなくても、立てなくても、もし子供が産めなくても…。それでも…俺はお前と結婚してやんよ!」
「ずっと、ずっと、そばにいてやんよ。」
「ここで出会ったユイはユイの偽物ではない。ユイだ。」
「どこで出会ってたとしても、俺は好きになっていたはずだ。」
「また60億分の1の確率で出会えたら、そん時もまた、お前が動けない体だったとしても…、お前と結婚してやんよ。」
「出会えないよ…。ユイ、家で寝たきりだもん。」
「俺、野球やってるからさぁ。ある日お前んちの窓、パリンって打った球で割っちまうんだ。」
「それを取りに行くとさ。お前がいるんだ。ふふ、それが出会い。」
AngelBeats_ユイ
「…」
「話しするとさ、気が合ってさ。いつしか毎日通うようになる。介護も始める。」
AngelBeats_ユイ
AngelBeats_ユイ
「そういうのはどうだ?」
「うん…」

「ねぇ…そんときはさぁ…あたしをいつも一人でさぁ… 頑張って介護してくれた、あたしのお母さん…楽にしてあげてね」
「任せろ。」
「よかった…」
AngelBeats_ユイ
彼女はその言葉を聞いて安心したかのように‥‥。
そこには持ち主を失ったバットだけが転がって‥‥。
AngelBeats_ユイ
「良かった…のか?」
「良かったさぁ」



このユイのボーカルとして歌われている『一番の宝物』という曲がBGMで流れると最高に泣けるシーンになります。

ユイが自分の母親を楽してあげることを約束してもらって思い残すことなく消滅した、というところがなんとも感動してしまいます。

そしてそれぞれが辛い過去、このアニメの中では「抗(あらが)いたい理不尽な人生」という表現がされていますが、それぞれ泣けてきます。特に主人公「音無」のエピソードは泣ける上にとてもいい奴なんです。

更にこの過去のエピソードには伏線が張られていてドラマの終盤で深い意味を持って来たりします。


かなり、萌え~的な絵ですが、お話がとても面白かったんです。

舞台は、死後の世界という設定なのですが、ドタバタのギャグシーン、ガールズバンドのシーン、戦闘シーン、そして登場人物の生前の過酷な人生のシーンといったものが入れ替わりな感じで繰り広げられるお話です。

Angel Beat!_エンディング

かなりいろんな要素が詰め込まれていて支離滅裂さを感じるかと思いますが、私はまったく違和感なく受け入れてしまいました。

音楽もとてもいいです。

少女の画像はいかにも子供向けアニメっぽいですが、風景などはクォリティが高いです。

時々、実写なのでは?というシーンもあります。とてもリアル感を追求しています。

そして、高校生の男女が集まる話なのに、恋愛話が一切登場しないのも良いです。

さすがにこの歳になって青少年の恋愛を観て楽しむってのも難しいですから…。

とにかくこの乙女の絵で先入観を持たないでストーリーとギャグを楽しめば、ドラマを面白く楽しめます。

最後の方はちょっとお話を詰め込みすぎて展開に無理やり感が否めなかったのが残念でしたが、とにかく全13回を全て楽しめました。

ときどきうるうるしながら観ちゃいました。

2010年(第14回)文化庁メディア芸術祭アニメーション部門/長編の審査委員会推薦作品にも選ばれているようです。

お役所の賞をもらったのがわかると観るのが楽しくなるわけではありませんが、ちょっと意外でした。

ちなみに私の大好きな『サマーウォーズ』はこの芸術祭の第13回(2009年)の大賞を受賞しています。


ということで、ニコニコ動画で1話だけ無料で視聴できますので興味を持っていただいた方、いかがですか?

【ニコニコ動画】Angel Beats! 第1話 「Departure」


ちなみにオープニングの曲もなかなか素敵です。

ドラマの主題歌って売れるのわかります。

自分が好きなドラマの最初に必ず聴いているうちに段々好きになってしまいますよね。

すり込み効果みたいな…(^_^;)

今は『紅蓮の弓矢』よりもこの曲が脳内を駆け巡っているかもしれません。

上の動画の最初に主題歌が流れますから、良かったら曲だけでも聴いてみて下さい。

Angel Beats! 公式サイト
AngelBeats_banner.jpg

はるのつぶやき02.jpg

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はるのつぶやき02.jpg Angel Beat!_オープニング001.jpg

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子供の頃、アニメは大好きでした。

夕方に再放送されるアニメはほとんど観ていました。

ルパン三世、天才バカボン、魔法使いサリー、デビルマン、バビル二世、マジンガーZ…

枚挙に暇がありません。何回観たことか…。

しかし子供じゃなくなってからはジブリ作品ぐらいしか観なくなりました。

アニメは子供のもの、基本的にはそういうスタンスでした。

その私の印象を変えたのはずいぶん時が経ってからでした。

この2つのアニメと出会ってからです。

一つ目は、『エヴァンゲリオン』、そして二つ目は『サマーウォーズ』です。

特にサマーウォーズを観てからは、私の中でアニメの位置づけが変わりました

それまではアニメ、特にアニメ映画は、実写の映画の代用品というような気がしていました。

でもアニメで作れる世界観みたいなものは十分に映画、『作品』としてとらえることができると感じました。

最近のテレビドラマや映画は漫画が原作ってことも多くなりましたね。

しかもアニメの良いところは、日本映画でスケールの大きい話をやっても「チャチく」ならない点だと思っています。

例えばサマーウォーズではヴァーチャルの世界が描かれています。

もしこれらを実写で表現するとしたら…

ハリウッド映画なら細部に渡ってこだわってお金をかけて、最先端の技術と工夫を凝らして、話に引き込まれる様に本当にそういうものがあるかのように作ると思います。

でも日本の映画でそういうことをやってもどうしても「チャチな」感じが否めません。

そういうのが気になってストーリーに集中できない、みたいのがどうしても目立ってしまうんです。

アニメだとそれがないのがいいです。

どんな荒唐無稽な話でも、すんなり入ってくるんですね。

そして話を存分に楽しめる。

私は洋画も必ず日本語吹き替え版で観ることにしています。

映画通だと恐らくやらないのでしょうが、私は映画通になりたいわけではなく、映画を楽しみたいだけなのでその方が自分にとっては良いのですね。

話に集中できるし、ちょっとした仕草とか風景とかを見逃さなくて済むからです。

英語が堪能なら、尚良し、なんでしょうが…
(^_^;)

確かに素敵な俳優、女優さんの生の声が楽しめないのは残念ではあるのですが、映画鑑賞の主役は主演俳優ではなく、鑑賞する『私』、それが私のスタンスです。

アニメの声優さんもとても演技力のある実力派が沢山いて登場するキャラクターにまさに「息を吹き込み」、話にドンドン引き込まれます。

【アニメ 『進撃の巨人』 私が思う6つのエッセンス<5> 私の鑑賞の記録 ~6~ 】


アニメでも質の高低があるのでしょうが、日本でもエンターテイメントに徹した話で映画を作れる可能性の高い分野、そんな気がしています。

そんな中でエヴァンゲリオン以来、夢中になれたのが『進撃の巨人』なわけです。

エヴァンゲリオンもそうですが、大抵、流行が過ぎてから、観ることが多いなかで、久しぶりに放映中の連続もののテレビ番組を観るということに夢中になっているのも嬉しいです。







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