【妻の底力 ~サラリーマン世帯の収入増を支える妻の収入増】 [統計の部屋]
『働く妻 家計アシスト ~月収最高 59,177円』
総務省が発表した 『2012年家計調査報告』に基づいた東京新聞の記事です。
それによると二人以上のサラリーマン世帯の妻の平均月収は前年より6,082円増えて59,177円となり、記録が残る1963年以降で最高額になったということです。
それと併せて総世帯の消費支出が月平均247,651円で0.2%増でプラスに転じたことも報じています。
統計について少しお勉強したので、早速データに当たってみようと思って総務省のサイトにアクセスしてこの家計調査報告なるものを見てみました。
ざっとみて妻の収入という項目の手頃なデータが見つからなかったので、その報告の中にあった「消費支出のデータ」を使って試してみました。
元データはこんな感じです。
月間の世帯平均支出額
単位は全て「円」です。
まずは年度別に普通に棒グラフにしてみました。
まず初めに気づくのは二人以上世帯と単身世帯では支出の差が大きいということで年度別の推移の変化の大きさにはあまり目が行きません。
とりあえず、二人以上世帯を抜き出してみると、こんな感じです。
あまり変化無い感じがしますね。
敢えて言うなら‥‥
「最近の傾向として支出が減少傾向にあったのが昨年下げ止まって上昇に転じた。」
って感じでしょうか?
ここで変化を急激に見せる『ゼロを省略』してみました。
普通の棒グラフに比べるととても激しい変化があるように錯覚してしまいますね。
誰でも「何故そうなるか?」はわかるのですが、やっぱり下のグラフだけ抜き出して資料として紹介されたらなんとなく下のグラフのイメージで変化の推移を捉えてしまいがちなのかもしれません。
ちなみにこの家計調査では上記のいずれの棒グラフも採用されておらず、『増減率の折れ線グラフ』が紹介されています。
説明文をまずご紹介します。
この文章の後につけられたグラフはこんな感じです。
(クリックすると拡大できます)
増減率の折れ線グラフはちょうど『ゼロ省略棒グラフ』と同じようなでこぼこを示します。
ただ棒グラフでは明らかな減少傾向がわかりますが、増減率の折れ線グラフだと上がったり下がったりしているようにも感じてしまいます。
これに対して増減率の場合、前年との対比がどうだったかということでゼロを起点に上がったり下がったりして見えるんですね。
これってどっちが親切なんでしょう…。
ちょっと時間が無かったので本当に簡単にグラフを作ってみただけですので検証も深くありませんが、『感じ方が違う』ということだけは実感できました。
この統計では最近の家計消費の特徴として炭酸飲料だとかヨーグルトだとかうなぎのかば焼きだとか、何故その品目を選んだの?っていうようなものの支出の推移が紹介されていたりしていて、結構ディープなことまで調べられれているので今度じっくり見てみようと思います。
今回の出典をご覧になりたい方はコチラ
⇒ Ⅰ 家計収支の概要
また今回の家計調査全体をご覧になりたい方はコチラ
⇒ 家計調査報告(家計収支編)―平成24年平均速報結果の概況―
さて冒頭の東京新聞の「奥さんの収入増加」の記事の上には『サラリーマン川柳』の紹介記事がありました。
本題とは全く関係ありませんが面白かったのでご紹介させて頂きたいと思います。
なんてサラリーマンの肩身の狭い、悲哀を感じさせる入選作が並んでいましたが、サラリーマン収入が下がる中、奥さんの収入が上がっているこの傾向を反映したら、さらにすごい川柳ができそうな感じですね。
ちなみに私が世相をうまく反映しつつ面白いと思ったのは、下の3句です。
総務省が発表した 『2012年家計調査報告』に基づいた東京新聞の記事です。
それによると二人以上のサラリーマン世帯の妻の平均月収は前年より6,082円増えて59,177円となり、記録が残る1963年以降で最高額になったということです。
それと併せて総世帯の消費支出が月平均247,651円で0.2%増でプラスに転じたことも報じています。
統計について少しお勉強したので、早速データに当たってみようと思って総務省のサイトにアクセスしてこの家計調査報告なるものを見てみました。
ざっとみて妻の収入という項目の手頃なデータが見つからなかったので、その報告の中にあった「消費支出のデータ」を使って試してみました。
元データはこんな感じです。
月間の世帯平均支出額
単位は全て「円」です。
まずは年度別に普通に棒グラフにしてみました。
まず初めに気づくのは二人以上世帯と単身世帯では支出の差が大きいということで年度別の推移の変化の大きさにはあまり目が行きません。
とりあえず、二人以上世帯を抜き出してみると、こんな感じです。
あまり変化無い感じがしますね。
敢えて言うなら‥‥
「最近の傾向として支出が減少傾向にあったのが昨年下げ止まって上昇に転じた。」
って感じでしょうか?
ここで変化を急激に見せる『ゼロを省略』してみました。
普通の棒グラフに比べるととても激しい変化があるように錯覚してしまいますね。
誰でも「何故そうなるか?」はわかるのですが、やっぱり下のグラフだけ抜き出して資料として紹介されたらなんとなく下のグラフのイメージで変化の推移を捉えてしまいがちなのかもしれません。
ちなみにこの家計調査では上記のいずれの棒グラフも採用されておらず、『増減率の折れ線グラフ』が紹介されています。
説明文をまずご紹介します。
Ⅰ 家計収支の概要
1 総世帯の家計
(1) 消費支出は実質で0.2%の増加
平成24年の総世帯(注)(平均世帯人員2.45人,世帯主の平均年齢57.5歳)の消費支出は,1世 帯当たり1か月平均247,651円で,前年に比べ名目0.2%の増加となった。また,物価変動の影 響を除いた実質でも0.2%の増加となった。 総世帯のうち二人以上の世帯(平均世帯人員3.07人,世帯主の平均年齢57.5歳)の消費支出は,1世帯当たり1か月平均286,169円で,前年に比べ名目,実質共に1.1%の増加となった。<br> また,単身世帯(平均年齢57.6歳)の消費支出は,1世帯当たり1か月平均156,450円で,前年に比べ名目,実質共に2.8%の減少となった。
総世帯について消費支出の対前年実質増減率の最近の推移をみると,平成20年(-1.7%),21年(-1.4%)に2年連続の減少となった後,22年は増加(0.3%)となったが,23年に再び減少(-1.7%)となった。平成24年は,交通・通信,家具・家事用品,保健医療などの支出が増加したことから,0.2%の増加となった(図Ⅰ-1-1,表Ⅰ-1-1)。
(注) 総世帯とは,「二人以上の世帯」と「単身世帯」を合わせた世帯をいう。
この文章の後につけられたグラフはこんな感じです。
(クリックすると拡大できます)
増減率の折れ線グラフはちょうど『ゼロ省略棒グラフ』と同じようなでこぼこを示します。
ただ棒グラフでは明らかな減少傾向がわかりますが、増減率の折れ線グラフだと上がったり下がったりしているようにも感じてしまいます。
これに対して増減率の場合、前年との対比がどうだったかということでゼロを起点に上がったり下がったりして見えるんですね。
これってどっちが親切なんでしょう…。
ちょっと時間が無かったので本当に簡単にグラフを作ってみただけですので検証も深くありませんが、『感じ方が違う』ということだけは実感できました。
この統計では最近の家計消費の特徴として炭酸飲料だとかヨーグルトだとかうなぎのかば焼きだとか、何故その品目を選んだの?っていうようなものの支出の推移が紹介されていたりしていて、結構ディープなことまで調べられれているので今度じっくり見てみようと思います。
今回の出典をご覧になりたい方はコチラ
⇒ Ⅰ 家計収支の概要
また今回の家計調査全体をご覧になりたい方はコチラ
⇒ 家計調査報告(家計収支編)―平成24年平均速報結果の概況―
さて冒頭の東京新聞の「奥さんの収入増加」の記事の上には『サラリーマン川柳』の紹介記事がありました。
本題とは全く関係ありませんが面白かったのでご紹介させて頂きたいと思います。
「辞めてやる!」 会社に「いいね!」と 返される
携帯と 亭主の操作は 指一本
ノーベル賞 うちにないのは 平和賞
なんてサラリーマンの肩身の狭い、悲哀を感じさせる入選作が並んでいましたが、サラリーマン収入が下がる中、奥さんの収入が上がっているこの傾向を反映したら、さらにすごい川柳ができそうな感じですね。
ちなみに私が世相をうまく反映しつつ面白いと思ったのは、下の3句です。
やな上司 退職したのに 再雇用
新入りを 待って幹事を 九年間
電話口 「何様ですか?」と 聞く新人
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