【スマホのアプリで情報をもらっているの?提供しているの?】 [ピックアップ!]
『週刊ダイヤモンド 2012年11月17日号』は地図の特集で、興味が湧いたので買ってみました。
『カネを生む地図 10兆円市場の全貌』
グーグルマップとか、デジタル地図を中心としたお話ですが、その進化にびっくりしました。
グーグルのストリートビューもその登場の時には目を見張りましたが、現在は海の中や南極、果ては月面まで見ることができるということです。
⇒ ストリートレベルで世界を旅しよう
しかし、進化にびっくりしたのは、そちらではなく、デジタル地図の応用についての記事でした。
現在はスマホのアプリでたくさんの地図が使われているそうですが、ある場所に行くとポイントがもらえるという設定にして特定のところまで消費者を誘導するという広告というか、一種の『客引き』をすることすらしているということです。
地図の話もとても興味深いお話でしたが、今日はこちらのお話を…。
スマホは常に通信をしていて位置情報が採取されていることから、消費行動まで知らぬ間に分析されているようです。
位置情報システム、正確な地図情報、膨大な個人情報データベースなどが連携すると結構怖いんだなと思いました。
私はスマホを持っていないので実際のところどうなのかはよくわからないのですが、沢山の無料のアプリの中に、もし本来の使い方とは違う情報を採取するのが目的だったら…。
例えば、グルメマップと称したアプリをダウンロードしたつもりが、自分の位置情報を逐一採取され、『どの様な場所に』、『いつ』、行ったか、場合によっては、『どの店』で『何を食べたか』なんて情報まで採取されていたら…。
二人で行ったら連動して『誰と行ったか』なんて情報も採取されちゃうかもしれませんね。
アプリと交信することによって、こちらが情報をもらっているつもりが、
実は自分の情報を提供している…。そんなことにはなっていないのでしょうか?
私は、この雑誌の記事を読むまでそんな論争があったなんて全然知らなかったのですが、『カレログ』というスマホのアプリが問題になっていたそうです。
既に2012年10月にサービス停止しているとのことです。
カレログとは観察対象者の男性が所有しているスマートフォン(Android端末)の情報を、女性会員に通知するというアプリケーションである。女性会員はパソコンのウェブサイトを使って、観察対象者である男性の現在地情報、観察対象者のスマートフォンのバッテリー残量、アプリケーションの一覧をリアルタイムで閲覧する事ができる。初期のバージョンでは、「プラチナ会員」になると、観察対象者である男性の通話記録を閲覧することもできた。
可愛らしい猫のイラストや、「カレログ」という命名により、女性を会員として、交際相手の男性(=彼「カレ」)を記録(=log「ログ」)するイメージでサービスを展開している。ただし、自明の事だがアプリケーションでは性別を判定する機能は実現できないので、男性が女性を観察対象にして使用することも可能である。実際に、マニュスクリプト社が編集にかかわった事を認めている「GALAXY S2 裏活用バイブル」(リイド社、2011年9月1日)では男性が女性のAndroid端末に仕込む想定の記事がある。基本的なサービスイメージとしては、女性が恋人のAndroid端末にこのアプリケーションをダウンロードし、位置情報を随時確認して浮気を防止したり、出会い系・成人向けのアプリケーションを使用していないか監視するという使い方が想定されている。バッテリー残量表示の機能は、観察対象者にとって都合が悪いときにAndroid端末の電源をシャットダウンして位置情報の送信を遮断し、あとで「電池が切れてしまった」と嘘をついて言い逃れをする行為を防止する意味がある。
あくまでカレログの利用者が対象となるAndroid端末の所持者から許可をとった上でダウンロードしてもらって利用することが定められているが、カレログをマーケットからダウンロードする作業自体はAndroid端末上で完結してしまう。そのため、無断であっても対象となるAndroid端末を操作する機会が得られれば、本人には知らせずにこっそりとインストールすることが可能であり、ストーキングへの悪用などが懸念されている。 2012年10月10日をもってカレログのサービスは終了し、後継アプリケーションサービス「カレピコ」をリリースした。
Wikipediaより
このアプリを彼氏に内緒で(サービス提供側は本人の同意を得る前提ということのようですが)、
彼氏のスマホにダウンロードして、位置情報を得たり、
果ては通話記録の閲覧までできるサービスを提供していたそうです。
名前からもわかる通り、女性が彼氏を対象にした『監視システム???』ですが、当然、悪用しようとすれば性別を逆にすることも可能です。
ダウンロードしても履歴がわからないような仕組みだったようです。
しかも『カレログチェッカー』という対抗アプリもあったそうです。
カレログがスマホへダウンロードがされていたら、警告を発するアプリだそうです。
スゴイ世の中になってきたもんだ…って感じです。
『名簿業者』で個人情報を売買されるなんてのは、可愛いモノなんだなって感じがします。
まぁ、名簿業者で売買される情報も日々進化しているのかもしれませんが、なんとなく『静的情報』という印象があります。
これに対して、スマホから発信されるのは、『動的情報』というところでしょうか。
常に最新情報が発信されている感じがして、ちょっと気持ち悪いです。
まぁ、浮気でもしていれば別でしょうが、特にやましいところがなければ別に構わないという考え方もあるかもしれません。
でも、自分の行動を人にいつの間にか把握されているのって、やっぱりあまり気持ちいいものではないと思います。
どんなアプリがどんな情報を採取されているのか知りませんが、注意したいところかもしれません。
私はカーナビとか乗り換え案内や地図案内などは携帯の有料サービスを利用していますので、もしかしたらデータが何らかの形で利用されているのかしれませんね。
きっと約款とかを細かく読むと、『データの利用』なんて項目に細かく書いてあるのかもしれませんね。
私はパソコンのソフトもフリーソフトとか怖くて使いませんが、
(あ、このブログもフリーだから使っているか(^_^;))、
こちらの情報のうち、何が向う側に飛ばされているのか?ちょっと気になるところです。
実際、このようなアプリへのアクセスデータを利用して人の行動がどのような導線になっているかなどを分析して、『どこに看板を出したらいいか』なんて情報を提供するコンサルなんかもされているようです。
テレビとか一方通行のメディアが主流だった情報分野が、どんどん双方向になり、さらにネット回線が常にオンライン状態を可能にする技術革新が、『いつの間にかこちら側の情報が相手に発信されている』ことを可能にしているようです。
良く考えると、PCの中に入っているアプリケーションのバージョンアップを促す通知などは、要は私のPCの中身をのぞき見されているってことなんでしょうから、『常に開放状態』ってことですよね。
何だか、ほっとくと何でも知られてしまうような…。
しかもこれらの分野って寡占状態になる可能性があるので、更に怖い気がします。
ある特定の企業にとても個人のコアな情報が集積されていく…。
私は、国民皆背番号制 賛成論者だったのですが、こんなに急速に個人の動的情報まで商売の対象にされ始めると何だか怖い気がしてきました。
まぁ、私は大した消費もしないので、『お前の情報なんて大した価値なんかないから気にするほどのもんじゃない』
なんて言われそうですが…。
〔関連記事〕
⇒ 【ガラケー好きでスマホなんて欲しくなかった私が『iPhone 5c』 を手にしたたワケとは】
⇒ 【このスマホカバーが気に入ってます スマホケースはどんなのを使ってますか?】
⇒ 【スマホの安売り合戦のその後は通信費抑制なるか?それともイオンで格安スマホ買い?】
スポンサーリンク
スポンサーリンク