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【保険の手数料ってスゴイんです! ~ライフネット生命の波紋】 [暮らしのお金]

【保険の手数料ってスゴイんです! ~ライフネット生命の波紋】
ブログ記事_トップ画像_保険の相談
昨今の厳しい経済状況から家計の見直しについて広まって生命保険に対してもどの家庭も見直しが始まっていると思います。
比較検討の最重要項目が『保険料』ですが、その保険料を決定する要素に保険会社が支払う『代理店手数料』の存在があります。
保険の手数料は驚くほど高額ってご存知でしたでしょうか?

この記事の目次


生命保険の『乗り合い代理店』の台頭

ネットの生命保険比較サイトもその検討時の有効なツールだと思いますが、最近、生命保険の販売チャネルとして間口を広げて販売シェアの5%に及ぶまでになったのが、『乗り合い代理店』だということです。

ブログ記事画像_保険代理店の窓口

週刊ダイヤモンドの記事によりますと…

全国に1500店舗を数えるまでになったそうで、成長著しい分野のようです。

よく大型ショッピングモールなどに出店していて、『保険のデパート』的に「中立的な視点から加入者に最適な商品をチョイス」することが売りの来店型保険ショップです。


ライフネット生命の『業界掟破り』の行動とは?

そんな勢いのある乗り合い代理店に対して金融庁の審議会では「中立的な視点をうたっておきながら実態が伴っていない可能性を問題視」する声があがっているということです。

そんな業界の状況のなか、ライフネット生命が業界からは「掟破りだ!」とも言われかねない行動をとりました。

代理店に支払う販売手数料を公表したのです。

そのココロは…

他の生命保険会社に比べて手数料が抑え目な同社は乗り合い代理店販売市場では不利な面があるということのようです。

先の金融庁の審議会での議論で『中立性に疑義』のもとは、販売サイドの「一押し」は、「手数料の多寡」が少なからず影響するのでは?

ということのようです。

ネット生保の暴露で高まる保険代理店への手数料開示圧力

今月4日、ライフネット生命保険が、来店型保険ショップ(乗り合い代理店)に支払う販売手数料を初めて白日の下にさらしたことが、業界に波紋を広げている。中立で最適な保険選びを掲げ、急成長してきた乗り合い代理店。だが、その販売手数料はブラックボックスのままだ。



私が感じた『日本人の保険の加入の仕方』

さて、私は保険代理店業に従事したことがあります。

初めて関わったのが、旅行会社の営業マンだった頃の海外旅行傷害保険の販売です。

ブログ記事画像_海外旅行

団体旅行にご参加するようなツアー客の皆様はほぼ100%、海外旅行傷害保険に加入します。

1回こっきりの損害保険で発生する可能性はそれほど高くはないでしょうが保険料は結構なお値段がします。

(今はどうか知りませんが、私が携わっている頃はそうでした)

そして手数料率は結構なものでした。

少なくとも海外旅行傷害保険の手数料率に比べたらツアー代金の利益率なんて涙が出そうです。

ですから保険代理店手数料は旅行代理店の大きな収益源でした。

保険会社としてもツアー客に紹介してもらえるかどうかは営業戦略上、重要事項でしたから私たち旅行会社の営業マンにもとても親切に対応してくれました。

さてツアー客の皆さんは大抵、私のような若造の旅行会社の営業マンにこう聞いてきます。

「皆さん、どのタイプに入ってます?」

あまり誘導したりするのが好きではありませんでしたが、何かしら答えないと皆さん本当に判断に困ってしまうんですね。

私は大抵こう答えていました。

「皆さん、真ん中のタイプに入られる方が多いみたいですよ。」

私がそう告げると、皆さん、本当に安心したように(実はそれに入ろうと思っていたんだんよって感じで)、

「じゃぁ、それにします。」

って、保険の加入が決まります。

私は旅行保険の接客をするたびに、

「日本人ってこうなんだな。」

って、感じたものです。

こんなに高い保険料を払うのに「費用対効果」や「リスク対応」の検討よりも「みんなと同じ」が安心なんだって…。


『生命保険の販売』の経験と手数料率

次に私が体験した保険販売員の仕事は会計事務所時代です。

この時は火災保険・自動車保険・生命保険です。

旅行保険は補償内容が単純で簡単だったのですが、火災保険と自動車保険は勉強しないとミスリードしてしまうので結構大変でした。

しょっちゅう保険会社に電話をして質問していたのでかなり嫌がられていました。(^_^;)

「代理店してるんだから、お宅らもプロだろうが!」って言いたかったんだと思います。

そうは言っても保険会社の人も私の質問にパッと答えられる人はいませんでしたから私の中では「お互い様でしょ?」って気持ちでしたが…。

そして最も苦手だったのが生命保険です。

これはかなり勉強したので仕組みは理解しました。

節税効果とキャッシュの繰り延べ効果みたいなものをシミュレーションしていくのですが、私の中では「本当にこの会社で最適なチョイス?」って、思いながら、でも事務所の方針がありましたので、『販売』していました。

形は『コンサルティング』のような形をとっていましたが、明らかに販売していました。

会計事務所時代は手数料率を開示されていなかったので正確な数字を私は知らなかったのですが、あるとき先輩が相続税対策のお客さんの契約を決めた時にいつもの年よりもボーナスが良かったことから、かなりのものなんだと思っていました。

生命保険会社の営業担当もとても丁寧な対応です。

火災保険や自動車保険のように小さな取扱高ではありませんので呼べば飛んでくるって感じでした。

私が取扱いをしている頃はそれほどでもなかったのですが、その後、超節税効果のある保険商品が開発されて爆発的に売れたようですね。

私はあるセミナーでその業界の方とお話しする機会がありましたが、ほんとに「笑いが止まらない」状態だったそうです。

残念ながら、その商品も法律が改正されて今は下火になってしまったそうですが、「きっとそれに代わる商品が開発されるよ」って言ってました…。


生命保険の吟味は慎重に

生命保険って手に取って確かめられる商品ではないので、その良しあしってなかなか見極めるのが難しいかもしれませんが、長期に渡って支払いが続く『自宅に次ぐ高額商品』だと思います。

是非、その吟味は慎重にしたいものです。

その昔、流行った生命保険のセールストーク

「そろそろ更新の時期です。ご加入中の商品よりも充実した補償を同じくらいの保険料でご案内できるようになりました。是非ご検討を!」

ブログ記事画像_セールスレディ

転換とか下取り

この言葉にはくれぐれもご用心です。


(お断り)
本記事は特定の保険商品をお勧めする意図はありません。
また来店型保険ショップでの保険商品の購入に問題があるということをお伝えするものでもございません。
ましてや保険代理店業を否定する意図もありません。
保険商品購入はご自分でよく吟味してご判断下さいます様お願い致します。


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