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【「たとえ話」の落とし穴】 [コラム集 「TAWAGOTO」]

「たとえ話」って、聞く機会が結構あると思います。

プレゼンをしたり、部下を教育したり、セールストークをしたり、そんな局面で話をする側がより理解を深めてもらうため興味をひかせるための一種の「話法」というかテクニックだと思います。

ミーティング

私自身、会社でよく使っていたりします。まぁ、あまり上手ではないのですが…。

このブログでも使っていると思います。

自分の言っていることを何とか理解して欲しいって思ったときに使う場合が多いのではないかと思います。

ただ‥‥

聞く側に回った場合『ちょっとこの「たとえ話」、話す側に都合よく使われ過ぎだな。』、って思う時があります。

疑問

例えば…

いきなりたとえ話ですね(^_^;)


「今持っている考え方を捨ててから新しい考え方を取り入れないといけない」

ということを伝えるために、こんな「たとえ話」をしたとします。

「まず自分の器の中にある水を捨てなさい。そうでないと私がその器に湯を注いだところで、それはぬるま湯にしかならない」

しっくりこないわけでもありません。

確かに古い考えで薄まって新しい考え方の効果が薄まっちゃうなって感じで。


でも持っている水に関しての議論ならば、沢山のたとえ話ができます。

例えば…

『自分の器の水とは、今まで集めてきたたくさんの経験豊富なミネラルを含んでいる。もったいないから簡単に捨ててはいけないんだよ。』

なんて、たとえ話もできるかもしれません。


『水はこうあるべきだ』という理論を本論に当てはめる場合にそもそも『水ってそうあるべきなのか?』って考える暇もなく『自分の器にある水は捨てるのがベスト』という前提から始まっていますが、実際は『ミネラル豊富な水を捨てるのはもったいない』という考えもあるわけで本当に『今持っている考え方を捨ててから新しい考えを取り入れるべき』という考えの補強になっているのか?ということに注目してみることが大事かと思います。

たとえ話は「ある結論」に誘導するのには便利なツールかもしれませんが、聞く側に回ったら、結構ツッコミどころ満載だったりします。

会社の上司にそこでツッコミを入れたら、叱られるか「こいつ扱いにくい奴なだ…」って嫌われるだけですからやめておいた方が無難でしょうが、心の中では『便利に誘導されない』様に気をつけた方がいいかもしれません。

矢継ぎ早に「うん」と言い易そうなたとえ話をされると反論できなくなりそうですが、たとえ話で話をそらされず、本論である『新しい考え方を取り入れる時には今持っている考え方を捨ててからにすべきか否か?』に意識を集中して判断をすべきでしょう。

たとえ話には『本論の論旨を補強する効果』があります。

1個の話より、同様の話が2個、3個と続けば、『なるほどな』って、頷いちゃうかもしれません。

でも、その「たとえ」って、『話す側の都合で選ばれてきたもの』で話す側の言いたいことをわかりやすくするということ以外に話す側の主張に『うん』と言いやすいように、選別されて、加工されているということに注意が必要です。

しかも、その『たとえ』そのものが『大した裏づけの無い話』だったり、客観的な視点の欠けている前提を必要としている場合も往々にしてあります。


私は諺(ことわざ)にも同じような印象を受けます。

先人の知恵の宝庫とも言えますので諺って馬鹿にできないと大人になって思うことしばしばですが、その反面、大抵の諺には、完全に真逆とは言えないまでも、反対のことを言っているものもあるような気がします。


たとえ話で説明された話はできるだけその比喩がなくても理解できるようにしたいと考えます。

話し上手の人は比喩も上手な方が多い気がします。

信用できる人がこちらの無知を補って下さるように上手な比喩を用いて話してくれる場合にはありがたくお話を聞けるとは思うのですが、例えば、政治家が都合のいい比喩でも持ち出してきたなら、私はちょっと身構える感じで「うまく丸め込まれないようにしないと…」っていうような気になります。

◆ 「ふと思ったこと」や「自分の考え方を整理する」意味で書き綴ったコラムです。
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