【人材紹介会社の担当者次第でうまくいかないこともある… ~経理管理職の転職15~】 [私の転職活動]
さて、順調に二次面接まで終えたFD社の転職活動。
最後の仕上げということで、私は合格通知を心待ちにしていました。
二次面接を終えて、数日後、確かほかの会社の面接に向かう最中だったと思います。
担当のHR社の担当者(若手男子)から携帯に電話が入りました。
「はるさん、先日面接を受けて頂いた、FD社ですが、現在、最終選考中で2人に絞られているそうです。
先方から給与の希望について再度確認が入っておりますので、ご希望をお伺いさせて頂けますか?」
「はい、一応面接でも聞かれましたので同じようにお答えしましたが、企業様のご提示条件に従います。
また、面接でも具体的に聞かれましたので募集要項の最低額〇百万円を頂ければ結構ですとお答えしてありますが…」
「はい、それは私も聞いております。
ただ、先方としては2者の比較もありまして…もう一度確認したいということです。」
「え???特に変更もありませんが、どのようにお答えするのがよろしいでんしょうか?」
「あ、いえ、特にそういうのはないですが…。それでは再度、そのように先方にお伝えしておきます。」
「はい、よろしくお願いします。」
いまいち、電話の趣旨がよく分からなかったのですが、とにかく最終選考のようなので、よろしくお願いしますと低姿勢でお願いしました。
さて同日、他社の面接を終えて自宅に帰るとまた、例のHR社若手担当者から電話が入りました。
「すみません、はるさん。もう一度確認したいのですが…」
「はい、どのような件でしょうか?」
「給料のことなんですけど…。
先方から再度確認するように言われてお電話した次第です。」
「はい、どのように…」
「先日のご提示の金額なんですが、先方で『うちに来てもらうにはおいくらでしたら可能なのか』と言われまして…」
「ですから先日お知らせした金額でしたら先方も納得ずくの金額でしょうから、最低ラインでOKとお伝え頂いているかと思いますが…
何か問題がありましたでしょうか?」
「え、いや、問題はないのですが…。その、最低どのくらいの金額で来てもらえるのかと…」
「???、先方の金額のご希望があるのでしょうか?
もし、あるなら金額をご提示頂ければお答え致しますが…」
「あ、いえ、そういうのはないんですが…、最終審査でどちらの候補者に決定するか、加味したいようで…(しどろもどろ)」
どうも、的を得ませんが、話の流れからしてこういうことのようです。
私ともう一人、どちらも会社の希望要件を満たしていて、どちらが入社しても企業側は良いと判断している。
そうなると人件費をできるだけ抑えられる方が良いので安い給料で雇える方を採用したい。
しかも会社が募集要件で示した最低金額以下でなんとかまとまらないかとスケベ根性を出していて、私ともう一人が自分から低い給料を提示して「是非、入社させてください!」と言わせたいようです。
この担当者はあろうことか「絶対入ると確約できる給料金額を教えて頂けませんでしょうか?」とのたまいました。
確かに買い手市場のこの時期、求職者に主導権がないので大抵のことは飲みますが、これから入る会社の給料を「セリにかけられるような真似」をされて「はいそうですか」とホイホイ応えられません。
しかもこちらも「どうしても入りたい」って思っている会社ではないし、そんな質問に答えることもしようと思えません。
私は担当者に
「先日お話した通り、〇百万円頂ければOKだと再度お伝えください。
もし、その金額で問題あるようでしたら、おいくらがご希望なのか逆にご提示して頂くようにお伝え頂けませんでしょうか?」
と伝えました。
担当者は、
「わかりました。
では最低〇百万円なら必ず入社するということで宜しいですね?」
「え?私、合格なんですか?
合格と言われてもいないのに、そのような答え方をしなければいけないのですか?
これは一体何のお話なんでしょうか?
何か金額でもめているのでしたら私はできるだけご希望に沿えるように考えますので、うまく交渉して頂けると助かるのですが…」
「あ、はい、べ、別にもめているというわけではありませんで…。
とにかく、〇百万円で、入社ご希望ということでお伝えしておきます。」
「よろしくお願いします」
電話を切った後も釈然としない思いでした。
私は給料の最低ラインを決めて転職活動をしているので給料が希望に満たない会社には応募しません。
二次面接まで来て、しかも会社が提示している最低ラインで良いとこちらは言っているのに、こんな風になるのは、ちょっと「勘弁してよ」って感じでした。
恐らく担当者の立ち回りが上手であれば、仮に企業側でこのような申し出があっても、もうちょっとうまく両者を取り持ってくれると思います。
正直言って、この担当者はコミュニケーションスキルがあまりにも幼稚過ぎて言われたことを右から左に流すだけって感じでした。
こういう話をうまくまとめるためにエージェントが存在するように思うのですが、どうも彼の中ではそんなスキルは持ち合わせていないようです。
私はエージェントの方の仲立ちにより、うまく話が進められた案件もありましたのでエージェントの存在意義ってとても重要だと感じています。
今回の担当者のようにコミュニケーションスキルが低く、「人と人の仲立ちをする」ということがどういうことか、まったくわかっていない人もいます。
この案件では、この後も似たような電話を担当者から受け、結局、この話はどうしたいのかが分からず、
「合格通知が来たら教えてくれ」
と、言って適当にあしらうことにしました。
もともと、入りたくてしょうがないって思った会社でもなかったので縁がなかったと思うことにしました。
この担当者はその後音信不通になりました。
合格でも不合格でも良いから最終の結果を求職者に連絡するぐらいは最低の礼儀だと思うのですが、うまくいかないと思うと音信不通になるぐらいのことは平気でやってのけます。
私は良い担当者をパートナーにすることも転職活動では大事だなとつくづく感じました。
その後の活動にとっては良い経験でした。
実際、先に進んだ案件はどの担当者も本当に気配りの行き届いた素晴らしい方々で私の強い味方になってもらえました。
ということで、二次面接まで順調に進んだFD社の活動は結果が合格だか不合格だかもわからないまま、フェイドアウトという、なんとも言えない結果となってしまいました。
しかし!
こんなことで、いちいちイライラしたり腐っている暇は私にはありません。
3月26日に合格通知は来ているのです。
この案件も私は張り切って面接に臨みました。
このお話はまた、次回にお伝えしたいと思います。
それでは、次回をお楽しみに…
シリーズ
〔経理管理職の転職〕
〔経理管理職の転職〕
経理課長として勤務していた企業がリーマンショックの影響をもろに受け転職を余儀なくされ立ち向かった経理マンの転職の記録
〔15〕
人材紹介会社の担当者次第でうまくいかないこともある…
人材紹介会社の担当者次第でうまくいかないこともある…
確かに買い手市場のこの時期、求職者に主導権がないので大抵のことは飲みますが、これから入る会社の給料を「セリにかけられるような真似」をされて「はいそうですか」とホイホイ応えられません。
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