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【生活保護について ~その負担と恩恵】 [ピックアップ!]

生活保護の議論が活発になってきています。

 生活保護まず3%削減 厚労省、3年で1割目指す 
 厚生労働省は18日、生活保護の支給水準を2013年度に平均で約3%引き下げる方向で調整に入った。13年度から3年かけて支給水準を見直し、自民党が政権公約で掲げた1割下げを目指す。デフレで下がってきた物価水準を考慮した上で、世代や家族構成によって生じる支給額のゆがみを解消する。来週以降、引き下げに慎重な公明党との調整を急ぐ。
日経新聞 記事から引用

この議論をする際には、正確なデータに基づいてされることを特に願いところです。

ブログ記事トップ画像_孤独な老人


低所得者層の生活費の水準より高い給付がなされている実態が報告され、これではあまりにもバランスが悪いということで、修正が議論されているようですが…。


もちろん国民の税金が使われているのでもし正しくないのであればそれを是正するのは良いことだと思います。

ただ全体の支出に占める割合とか議論のもとになっているデータ、例えば比較対象になっている「低所得者」の定義とか、不正受給の実態とか、ムードに流されない取扱いを望むところです。

既に、『弱者切り捨て』だということで反対表明する団体もあります。

最近は、『生活保護ビジネス』なるものも存在し、いろいろと議論されるべき内容も多岐にわたるのかもしれません。

私は大家業界の情報も見ていますが、大家さんのなかには、『生活保護世帯』を一つの市場としてみている方々もいます。

普通に考えて働く人より多くの補助を受けているのは、どうかと思いますが、困っている人に対する補助を一律に削減して、本当に困っちゃったらどうするんだろうとも思います。


とても難しい問題だと思います。  


不正受給に関しては、0.4%程度なのに申請して受給の許可が下りるのは3割程度の実態とか、受給比率が高まっているのは高齢者であることとか、よく検討しないといけないですね。


そして、ある人のブログで見た内容は私にとっては結構ハッとさせられました。

それは、

『生活保護』を一種の魔女狩りの魔女のように叩いて、うっぷんをはらしても、

実は自分のセーフティネットを毀損(きそん)していということに気づかないのは愚かなこと…。

ということです。


確かにそうかもしれません。

私自身、現在は生活に困ることはありませんが、会社が傾いたが故に転職を迫られた経験が2回もあり、いつなんどき、国家のセーフティネットのお世話になるかわかりません。

一生食うに困らないだけの資産をもっているならともかく、給料という定期的な収入があって成り立っている生活ならば、本当にいつなんどき『食うに困っちゃう』日が来ないとも限りませんから…。

前回の転職の時には『もし失敗したら…』という強い覚悟で臨みました。

また妻が入院した時には医療費の負担が少なくて済み、本当に恵まれた状況にあると感じたりもしました。

アメリカなどでは医療費の負担も大きく、そう簡単には医者に行かないということを聞いたことがあるので日本の状況をありがたく感じました。

確かにそういう仕組みが重すぎて、大した症状でもないのに医者に掛かりすぎるとか、薬漬けにする医師がいるとか問題がないこともないし、国家財政を圧迫する要因になっているのかもしれません。

でも、やっぱり自分も国家に守ってもらう側になるかもしれないと考えると、簡単にセーフティネットを軽くする方向なのを『負担が軽くなった』などと考えられない気もします。

とにかく、うまく感情論で誘導されるようなことだけはしないようにしないと…。 



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いっぷく

河本某に始まる吉本芸人の件が
本人たちの「初動」のまずさ
一部のタレントが身勝手な理屈や論点そらし
(河本某は苦労人だからいいんだ、これは片山さつき氏の
人気取りだ、という方向にミスリードした松尾貴史氏らとか)で
タレントをかばったことなどもあって
国民感情を刺激、とくにネットで悪口
書いているのが好きな連中に口実を与えましたね。
福祉はバラマキ、という考え方は
金持ちを潤わせることで下々にも流れて暮らしが良くなる
という自民党イデオロギーのせいもあるのかもしれませんが、
それだけでなく、松尾氏らも含めて、今の人は目先の自分の利益しか
考えなくなっているんでしょうね。
他人の身になって考える→情けは人のためならず
というふうに考えられないものでしょうかね。
by いっぷく (2013-01-20 14:14) 

はる

いっぷくさん、コメントありがとうございます。

そうですね、実はそれほど影響が大きくない論点でも、話の面白さや『ツッコミやすさ』があるとどんどん話がそちらに引きずられてしまうのが、昨今の時事ネタの傾向ですよね。
マスコミは『広告業界』であることをよく考慮したいものです。所詮、視聴者が見たくなりそうな話題を提供しないと広告媒体として成立しませんからね。
by はる (2013-01-20 19:24) 

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