【転職回数の多い人の転職の注意点】 [転職成功方程式]
転職回数が多い人は、少ない人(転職が初めての人)と異なる注意点があると思います。
私は、自分自身が採用側になった時に、自分の上司、人事部の人、総務部の人、経営者など、採用活動にかかわる人、選択権を持っている人の採用時の転職回数の多い人に対する感じ方などに接してきました。
もちろん人それぞれですので一般的な傾向を見出すのは難しいのですが、年配で自分自身が一つの会社でずっと勤めあげてきたような方は転職回数が多いことに対してあまり良い印象を持っていないように思います。
このような方が採用の決定権を持っている場合には、やっぱり転職回数の多さはかなり不利かもしれません。
どんなに手を打っても、正直なところ、『無駄骨』になってしまうかもしれません。
それほどの悪印象を持つ人もいます。
書類選考でも、面接でも、比較的転職回数の少ない実力の拮抗している競争相手がいると、負けてしまうかもしれません。
ただ、時代は変わり全体としてはその傾向は薄れつつあるとは思いますが…。
これに対して、あまり転職回数の多さに抵抗の無い人もいます。
私もその一人です。もちろん、自分がそうだから…。
でも、それでも、あくまでも「書類や面接で良い印象を持てれば」ということで、そのためのハードルはやっぱり転職回数が少ない人よりも高いと言わざるを得ません。
ですから、あなたがもし、大手企業でそれなりの期間を勤めての転職に臨んでいるのであれば、その点においては、アドバンテージがあると思って良いと思います。
大抵の採用担当者は、転職回数の多さを採用上の「リスク」と考えます。
腰の落ち着かない人で、自社で採用してもまたすぐに辞めてしまうのではないか?ということをまず考えると思います。
もし、あなたが転職回数が3回以上あるのなら、この点について、採用している側に、
『そういうリスクは小さいんですよ、実は。』
という風に思わせなければならないと思います。
では、どうすれば採用側はその点について、不安要素が少ないと判断するのでしょうか…。
職務経歴書や面接での受け答えで気を付けなければならない点が何点かあると思います。
まず、最も関心があるのは、過去の会社の『転職理由』です。
転職理由に納得感があれば、少なくとも採用側の不安感は緩和されます。
しかし、もし
『そんなことはどこの会社だって大なり小なりあることだから、それを我慢できないのは、堪え性の無い奴だなぁ。』
なんて思われてしまうような理由であったら、合格通知を獲得するには厳しいかもしれません。
例えば、職場の人間関係の悪化を理由に退職した場合でも、納得感が得られるケースとそうでないケースがあると思います。
『それは辞めるしかないなぁ。』って思ってもらえる理由は必要かもしれません。また、過酷な労働環境で辞めたなんて理由の場合、採用側の納得感が得られるかどうかは、自分の側だけでなく、採用側のスタンスにも影響されると思います。
採用側の企業が、毎月残業が100時間が当たり前のような場合に、
『残業が多くて、いくら改善をお願いしても、改善されず仕方なく退職しました。』
と言っても、
『それじゃぁ、うちでも無理だなぁ。』
ってなってしまうと思いますが、
『残業のみならず休日出勤も常態化して月に200時間もの時間外に対して残業手当が出るのは30時間までで、しかも体を壊すことがあり、このままではまずいと思い転職を決意しました。』
なら通るのかもしれません。
労働環境を理由にする場合には、ある程度、希望先の企業の実態も理解した上で書類を作ったり面接で受け答えしないと、致命的になるかもしれません。
また、その前段階で、『そんな企業に就職なんてしたくない』って、思うのか、『そんな選り好みをできる身分ではない』と考えるのかによって違ってくると思います。
ですから、過去の転職理由はとても大事です。
採用する側は、
常に『我が社に入社した場合に、どのような働き方をしてくれるか?』を判定するわけです。
別にあなたの過去に興味があるのではなく、『我が社に~』の判定の材料にしたいのです。
更に転職回数が多い人の注意として、在職期間も大きな要素になると思います。
当然ですが、極端に在職期間が短い職歴があると、それをリスクと捉えますので、
『何故、極端に短い期間だったのか?』に対する、納得感のある答えを用意する必要があります。
「実はすぐに問題を起こすトラブルメーカーだったのでは?」などと考えるきっかけを与えると同時に、「短い期間では、責任ある立場で仕事を任される機会が少なく、同一の職場、職種、業務での『熟成』をする機会を失っているのではないか?」といったことも考えるものです。
ただ、この在職期間とその理由、必ずしも、胸を張って言えるような理由で退職しているケースばかりではないかもしれません。
私は新卒で入社した会社を1年も経たずに退職しています。
私はこの時の転職に関しては、『若くて社会のことを良く理解しておらず、良い判断ではなかった。』として、「現在は反省しています。少なくとも今の自分だったら、この様な辞め方はしません。」というようなストーリーで面接をしました。
但し、この様な否定的な内容を自発的に発信するのは危険を伴います。
ですから書類上は事実だけを簡潔に記載して、面接でうまく『前向き発言』に変換する必要があります。
私の場合は、その後の仕事はそこそこの期間を働いて職務経歴書にも業務経験をアピールするようにしましたので、
『最初の転職のまずさをその後に生かして、きちんと仕事をしてきた』
というアピールしたのちに、最初の転職を否定的に、そして、「今は反省しています。」というつなげ方をしました。
この様なケースでは職務経歴書も『新しい職歴順』に記載して面接で退職理由を尋ねれらた時も新しい転職のことから説明を始めるようにしました。
また、退職理由は、必ず転職理由や次の会社の志望動機とつながっている必要があります。
ストーリーがつながっていなくてはなりません。
転職回数が多い人は、この『つじつま』を合わせるのに苦労することがあります。
私の様に業種も職種もガラッと変わってしまうような転職を2回もしていると苦労します。
でも、このストーリー作り(別に嘘のストーリーを作るのではなく、どこを強調してマイナス要素を目立たせず前向きにとらえてもらえるかを工夫するということです)の段階で手を抜くのは非常に危険です。
事前に時間がたっぷりある段階できちんと説明できないようでは、緊張していて時間も限られていて予想外の質問をされるかもしれない面接の場で相手を「納得させる」なんて覚束ないということです。
是非、想定問答集を作ったりする際には、転職回数の多い人は転職理由と次の会社の志望動機については描いたストーリーに『破たん部分』が無いかを何度も検証して作り上げていくことをお勧めします。
【履歴書 志望動機の欄はどう書く?】
【転職の必須アイテム 「面接想定問答集」の作り方 ~ 私の場合 ~ 】
上記の私の想定問答集をご覧になった方は、ご理解頂けるかもしれませんが、『本当の退職理由』や『本当の過去の会社の志望動機』を書いてしまうと、今回の転職の志望動機との論理的破綻が発生する場合には伏せるのが無難です。
例えば、私は初めての転職から一貫して、『独資』にこだわっていましたが、最後の転職ではそのこだわりを外して転職活動に臨みました。
そのため、最初の3回の転職時の志望動機のひとつ『独資だったから』は外しています。
どうしても触れないわけにはいかない場合には、
『どうして今回の転職活動では、過去の志望動機とは異なる基準で選んでいるのか』
を説明する必要が出てきます。
私はそれを説明しても良かったのですが、そうすると全体の説明が長くなってしまいます。
今回の転職の本論と離れた部分に時間を割くのは得策ではないと判断して、敢えて触れないという作戦をたてたわけです。
この様に、面接には持ち時間という要素もあります。
メリハリを利かせず、遠い昔の話と直近の職場での話を同じ重みで話したりするのは、あまりにも工夫が無さ過ぎると言わざるを得ません。
最後に繰り返しますが、面接官はあなたの過去の仕事に興味があるわけではなく、
『我が社に入社したらどうなのか?』を判断するための材料として、
過去の仕事や働きぶりを聞いていることを忘れないで下さい。
自己アピールをすることはとても大事ですが、
面接官は不安が拭えないと次のステップに思考が進みません。
ですから、自己アピールが優れていても面接官の思考回路への浸透の妨げになってしまうのです。
特に転職回数の多い人はこの点に関して事前に良く作戦を練る必要があります。
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私は、自分自身が採用側になった時に、自分の上司、人事部の人、総務部の人、経営者など、採用活動にかかわる人、選択権を持っている人の採用時の転職回数の多い人に対する感じ方などに接してきました。
もちろん人それぞれですので一般的な傾向を見出すのは難しいのですが、年配で自分自身が一つの会社でずっと勤めあげてきたような方は転職回数が多いことに対してあまり良い印象を持っていないように思います。
このような方が採用の決定権を持っている場合には、やっぱり転職回数の多さはかなり不利かもしれません。
どんなに手を打っても、正直なところ、『無駄骨』になってしまうかもしれません。
それほどの悪印象を持つ人もいます。
書類選考でも、面接でも、比較的転職回数の少ない実力の拮抗している競争相手がいると、負けてしまうかもしれません。
ただ、時代は変わり全体としてはその傾向は薄れつつあるとは思いますが…。
これに対して、あまり転職回数の多さに抵抗の無い人もいます。
私もその一人です。もちろん、自分がそうだから…。
でも、それでも、あくまでも「書類や面接で良い印象を持てれば」ということで、そのためのハードルはやっぱり転職回数が少ない人よりも高いと言わざるを得ません。
ですから、あなたがもし、大手企業でそれなりの期間を勤めての転職に臨んでいるのであれば、その点においては、アドバンテージがあると思って良いと思います。
大抵の採用担当者は、転職回数の多さを採用上の「リスク」と考えます。
腰の落ち着かない人で、自社で採用してもまたすぐに辞めてしまうのではないか?ということをまず考えると思います。
もし、あなたが転職回数が3回以上あるのなら、この点について、採用している側に、
『そういうリスクは小さいんですよ、実は。』
という風に思わせなければならないと思います。
では、どうすれば採用側はその点について、不安要素が少ないと判断するのでしょうか…。
職務経歴書や面接での受け答えで気を付けなければならない点が何点かあると思います。
まず、最も関心があるのは、過去の会社の『転職理由』です。
転職理由に納得感があれば、少なくとも採用側の不安感は緩和されます。
しかし、もし
『そんなことはどこの会社だって大なり小なりあることだから、それを我慢できないのは、堪え性の無い奴だなぁ。』
なんて思われてしまうような理由であったら、合格通知を獲得するには厳しいかもしれません。
例えば、職場の人間関係の悪化を理由に退職した場合でも、納得感が得られるケースとそうでないケースがあると思います。
『それは辞めるしかないなぁ。』って思ってもらえる理由は必要かもしれません。また、過酷な労働環境で辞めたなんて理由の場合、採用側の納得感が得られるかどうかは、自分の側だけでなく、採用側のスタンスにも影響されると思います。
採用側の企業が、毎月残業が100時間が当たり前のような場合に、
『残業が多くて、いくら改善をお願いしても、改善されず仕方なく退職しました。』
と言っても、
『それじゃぁ、うちでも無理だなぁ。』
ってなってしまうと思いますが、
『残業のみならず休日出勤も常態化して月に200時間もの時間外に対して残業手当が出るのは30時間までで、しかも体を壊すことがあり、このままではまずいと思い転職を決意しました。』
なら通るのかもしれません。
労働環境を理由にする場合には、ある程度、希望先の企業の実態も理解した上で書類を作ったり面接で受け答えしないと、致命的になるかもしれません。
また、その前段階で、『そんな企業に就職なんてしたくない』って、思うのか、『そんな選り好みをできる身分ではない』と考えるのかによって違ってくると思います。
ですから、過去の転職理由はとても大事です。
採用する側は、
常に『我が社に入社した場合に、どのような働き方をしてくれるか?』を判定するわけです。
別にあなたの過去に興味があるのではなく、『我が社に~』の判定の材料にしたいのです。
更に転職回数が多い人の注意として、在職期間も大きな要素になると思います。
当然ですが、極端に在職期間が短い職歴があると、それをリスクと捉えますので、
『何故、極端に短い期間だったのか?』に対する、納得感のある答えを用意する必要があります。
「実はすぐに問題を起こすトラブルメーカーだったのでは?」などと考えるきっかけを与えると同時に、「短い期間では、責任ある立場で仕事を任される機会が少なく、同一の職場、職種、業務での『熟成』をする機会を失っているのではないか?」といったことも考えるものです。
ただ、この在職期間とその理由、必ずしも、胸を張って言えるような理由で退職しているケースばかりではないかもしれません。
私は新卒で入社した会社を1年も経たずに退職しています。
私はこの時の転職に関しては、『若くて社会のことを良く理解しておらず、良い判断ではなかった。』として、「現在は反省しています。少なくとも今の自分だったら、この様な辞め方はしません。」というようなストーリーで面接をしました。
但し、この様な否定的な内容を自発的に発信するのは危険を伴います。
ですから書類上は事実だけを簡潔に記載して、面接でうまく『前向き発言』に変換する必要があります。
私の場合は、その後の仕事はそこそこの期間を働いて職務経歴書にも業務経験をアピールするようにしましたので、
『最初の転職のまずさをその後に生かして、きちんと仕事をしてきた』
というアピールしたのちに、最初の転職を否定的に、そして、「今は反省しています。」というつなげ方をしました。
この様なケースでは職務経歴書も『新しい職歴順』に記載して面接で退職理由を尋ねれらた時も新しい転職のことから説明を始めるようにしました。
また、退職理由は、必ず転職理由や次の会社の志望動機とつながっている必要があります。
ストーリーがつながっていなくてはなりません。
転職回数が多い人は、この『つじつま』を合わせるのに苦労することがあります。
私の様に業種も職種もガラッと変わってしまうような転職を2回もしていると苦労します。
でも、このストーリー作り(別に嘘のストーリーを作るのではなく、どこを強調してマイナス要素を目立たせず前向きにとらえてもらえるかを工夫するということです)の段階で手を抜くのは非常に危険です。
事前に時間がたっぷりある段階できちんと説明できないようでは、緊張していて時間も限られていて予想外の質問をされるかもしれない面接の場で相手を「納得させる」なんて覚束ないということです。
是非、想定問答集を作ったりする際には、転職回数の多い人は転職理由と次の会社の志望動機については描いたストーリーに『破たん部分』が無いかを何度も検証して作り上げていくことをお勧めします。
【履歴書 志望動機の欄はどう書く?】
【転職の必須アイテム 「面接想定問答集」の作り方 ~ 私の場合 ~ 】
上記の私の想定問答集をご覧になった方は、ご理解頂けるかもしれませんが、『本当の退職理由』や『本当の過去の会社の志望動機』を書いてしまうと、今回の転職の志望動機との論理的破綻が発生する場合には伏せるのが無難です。
例えば、私は初めての転職から一貫して、『独資』にこだわっていましたが、最後の転職ではそのこだわりを外して転職活動に臨みました。
そのため、最初の3回の転職時の志望動機のひとつ『独資だったから』は外しています。
どうしても触れないわけにはいかない場合には、
『どうして今回の転職活動では、過去の志望動機とは異なる基準で選んでいるのか』
を説明する必要が出てきます。
私はそれを説明しても良かったのですが、そうすると全体の説明が長くなってしまいます。
今回の転職の本論と離れた部分に時間を割くのは得策ではないと判断して、敢えて触れないという作戦をたてたわけです。
この様に、面接には持ち時間という要素もあります。
メリハリを利かせず、遠い昔の話と直近の職場での話を同じ重みで話したりするのは、あまりにも工夫が無さ過ぎると言わざるを得ません。
最後に繰り返しますが、面接官はあなたの過去の仕事に興味があるわけではなく、
『我が社に入社したらどうなのか?』を判断するための材料として、
過去の仕事や働きぶりを聞いていることを忘れないで下さい。
自己アピールをすることはとても大事ですが、
面接官は不安が拭えないと次のステップに思考が進みません。
ですから、自己アピールが優れていても面接官の思考回路への浸透の妨げになってしまうのです。
特に転職回数の多い人はこの点に関して事前に良く作戦を練る必要があります。
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