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【敬老の日に思う ~歳を重ねること~ 】 [コラム集 「TAWAGOTO」]

敬老の日にちなんで歳を重ねることについて書きたいと思います。

まだ老人ではないですし、親やその他高齢の方々に対してひと様に語れるほどのことをしてきていないので、「歳をとる」ということに拡大してお送りします。

老人

私は20歳の頃、40歳なんて遠い遠い未来のことだと思っていました。

自分が結婚したり子供ができたり老後のことを心配するなんて現実味がなさ過ぎて想像すらできませんでした。

ただ漠然と40歳って「いろいろなことに分別がある大人で迷いなく決めた人生を着実に歩んでいる姿」を想像していました。


しかし実際にその歳になると若い頃に想像していた状態よりもかなり分別のない大人でした。(笑)

迷いも多いし頭もあんまり良くもない…。


私の育った町では40歳の時に、「第二の成人式」として、『不惑の会』というのが催されました。

不惑とは…孔子の論語の言葉です。


子曰、
・吾十有五而志于学、
・三十而立、
四十而不惑、
・五十而知天命、
・六十而耳順、
・七十而従心所欲、不踰矩。

子曰く、
・吾れ十有五にして学に志ざす。
・三十にして立つ。
四十にして惑わず。
・五十にして天命を知る。
・六十にして耳従う。
・七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず。

孔子が云う、
・「私は十五才で(学問の道に入ろうと)決めた。
・三十才で(学問に対する自分なりの基礎)を確立した。
四十才で戸惑うことがなくなった。
・五十才で天命を悟った。
・六十で何を聞いても動じなくなった。
・七十になってからは、心のおもむくままに行動しても、道理に違うことがなくなった」



成人式のように町の会館に集まり式典があり講話を聴いて記念撮影。

ただ「メタボリック対策」なんてのが、成人式ではなく、『中年式』ならではの企画として盛り込まれていました。

また会場を変えて宴会が開かれ、ほとんどのメンバーが参加して旧交を温めあうことができました。

中学を卒業して以来の再開の者も沢山いて、見た目も中身もまったく変わってしまって驚きの『同窓会』でした。


そんな同級生のなか、中学卒業してすぐに、少年院までいってお勤めしてきた手の付けられなかった元不良少年が滔々(とうとう)と「このまえ中学校に行ってきて娘の教育について先生にお願いしてきた。」とか語られ、「人生」ってわからないなぁって思いました。

そいつは本当にひどく荒れた中学生活を送っていました。

私は中学時代、「いつか何かをやってしまうんではないか」とさえ思っていました。

それほど荒れていました。

彼は少年院に行って気づいたそうです。

『このまま、こいつをやってしまったら、もう二度と浮かび上がられない、一生日陰で生きていくようになる。』と…。

入所早々、先輩たちの『洗礼』を受けてひどい目にあったそうです。

その夜、先輩たちが寝ているうちに殺してしまおうと、寝込みを襲う寸前に先述のように思ったそうです。

それからは本当に辛い日々も歯を食いしばって我慢ができたそうです。

お勤めを終えてから、たまたま拾ってくれた職場の人に良くしてもらって自分の仕事に自信が持てるようになり普通に結婚して現在は自分で会社を興して順調に経営しているということです。

そいつは言っていました。

確かにあそこで、「このままではいけない」と気づいたのは自分自身だったし、歯を食いしばって頑張ったのも自分だが、その後の自分を支えてくれた周りの人がいてくれたこそ今の自分があると…。

もしその恩人がいなかったら自分の気持ちだけでもどうにもならずに元の自分に戻ってしまったかもしれないと。


確かに人との出会いは人生の中でとても大きいですね。

ただ素敵な出会いがあっても、それをうまくプラスにできる自分であるかどうかもとても大切なことだと思いました。

きっと辛い日々をくぐり抜けてきてこの人に感謝する心を持てたんだと思います。


あれれ歳を重ねると関係なくなっちゃったかな。

ちょっと話題を変えて…。


私は自分自身で自分が年齢に負けてしまうような言葉を吐くときがあります。

「もう、歳だから…」とか、「若い頃ならできたけど…」

でも、その反面いつでも何かを始められるんだと言い聞かせたりすることもあります。

旅行会社の営業マンをしていた頃、高齢のお客さんが多かったです。

あるおなじみのお客様が別のお客様を紹介してくれるということで一緒にその方を訪問したときのことです。

お客様同士も久しぶりの再会だったようでお互いの現況を語り合っていました。

私のおなじみのお客様は70代だったんですが、ご紹介頂いた方は80代後半です。

その大先輩は現在は田舎で農作業をして暮らしていましたが、足腰も話し方もとてもしっかりされていました。

そして、その方は70代の『後輩』に、

「お前、若いんだから、今から何でもできるな。新しいことに何でもチャレンジしてしっかりやんなきゃだめだぞ。」

みたいなことを言われていました。

その言われた『後輩』は、「はい!」なんて感じで背筋を伸ばして答えられていました。

その時、私は20代の若造でしたが、70歳のおじいちゃんが先輩から「しっかりやれ!」なんて言われて「はい!」なんて真面目に答えている姿が何だかとても面白くて今でも覚えています。

ただ「物事に遅すぎることなんてないんだ」と言われた大先輩の言葉は私の心にも響きました。

今も「これからやりたいこと」を考えているのは、このおじいさんの言葉は結構影響していると思います。

さきほど書いた通り、若い頃に考えていたよりもはるかに遅々とした進化しか遂げていない私ですが、「あぁ、もう手遅れだ」と絶望しないのは、こんなところにもあります。

まぁ、自分の進化の言い訳にもなってしまうのかもしれませんが…。

でも、「俺ってもう終わっちゃった…」って思わなければ遅くてもどんな方向にも進むことはできるかなって思ってます。


あれれ、なんか、ちょっと「歳を重ねること」とちょっと違うかな?


やっぱり私にはこんなテーマを語るほど、まだ練れた大人じゃないみたいです。

私の実家に貼ってある人生訓にも40代はまだ生き方さえ書かれていません。

・50歳は まだ青二才、学ぶことは山ほどある
・60歳は 人生の華、趣味に生きよ 老け込むには早すぎる
・70歳は 夫婦水入らずで余生を楽しむ時間としろ
・80歳で迎えが来たら 留守だと言え
・90歳で迎えが来たら 急ぐなと言え
・100歳で迎えに来たら 焦らずともそのうちこちらから出向くと言え


「歳を重ねること」については、もっと大人になってもブログを継続できていたら、また改めて書きたいなって思います。

◆ 「ふと思ったこと」や「自分の考え方を整理する」意味で書き綴ったコラムです。
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コメント 4

くるめっち

(*´∇`)ノ こんばんは☆
久しぶりに会う同級生に驚かせられますよね(^^;)
荒くれ不良だった子が、1人前の教育パパ(*゚Д゚*)
ドラマになったらヒットしそうな、たくさんの喜怒哀楽があって、
今日があるんですよね。

20年ぶりの同期会で、ちょっと憧れていた子が亡くなったことを知らされ、気難しくて嫌われっ子がお笑いの世界に入り、ミス〇〇高が未だに結婚しないでクラブ歌手、おとなし過ぎているのかいないのかわからなかった子が大きな会社で異例の部長抜擢!
 
などなど、クラスメイトが同じ学生から、それぞれの人生に枝分かれして進んでいってるんだなぁ・・・とヽ(*´∀`)ノ

はるさんのブログを拝見した途端にフラッシュバックしてしまいました
(^^;)
お互いに、年とってもプラス思考で、楽しく行き(生き)ましょう!!




by くるめっち (2012-09-17 01:17) 

はる

くるめっちさん、こんばんは、いつもコメントありがとうございます<(_ _)>
本当に月日が人を変えていきますよね。
そうですね、良い歳の取り方がどうなのかはよくわかりませんが、楽しく生きていけるようにしたいと思います。

by はる (2012-09-17 01:40) 

ハマコウ

おはようございます
自分はまだまだ若いと思っていても ひとから見れば 十分おじさんになっています
中身が詰まっていないのをよく知っているのは わたしと妻だけでしょうか

「自分で気付く」こと 大切ですね
モチベーションが違います
自分の足元をしっかり見て話し行動する 
自学自習できるような子どもを育てたいといつも思っています
by ハマコウ (2012-09-17 07:02) 

はる

ハマコウさん、コメントありがとうございます。
ブログを拝見すると、まさに「分別のある大人」な印象を受けますが、奥様との内緒なんですね(笑)
是非、輝く目を持つ子供たちの成長の手助け、頑張ってくださいね!
by はる (2012-09-17 18:34) 

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