【無給カウントダウンが始まった! ~経理管理職の転職19~】 [私の転職活動]
転職を天職と感じながらの毎日…
私は2009年3月31日をもって経理課長の職を辞し、翌4月1日から無職の身となりました。
今日から給料がもらえない日が始まったわけです。
許容日数90日のカウントダウンが始まったわけです。
しかし、それと引き換えに転職活動に専念できるようになったのです。
大事な戦略は、
「活動するネタがない状態を作らないこと」
です。
1日の時間を無駄に過ごさないように、「前工程待ち状態」で、やることがない…。
特に相手の選考には時間がかかるケースが多いので選考結果が来ない状態が長く続かない工夫が必要です。
そのためには、どんなに忙しくても応募を途切れなくし続ける ことです。
また昼間しかできないことと夜でもできることを整理しなければなりません。
例えば、人材紹介会社とのアポイントメント、ハローワークでの企業検索、企業の面接などは昼間しかできませんから、できるだけかち合わないように昼間に「夜でもできること」を作業している状態を作らないスケジュール管理です。
アポもなく、企業面接も書類選考通過企業がないことから、やむなく「ネットで企業検索を昼間からしている」なんてことが無いように細心の注意を払いました。
それまで私はハローワークでの応募をしてきませんでした。
多少、企業検索をしていましたが応募までは至っていませんでした。
その理由は、
(1)人材紹介会社からの紹介案件をさばくので精一杯だった
(2)ハローワーク案件は直接書類応募のため手書き書類を多用しており書類作成の手間がかかる
(3)紹介企業の質が全体的に低いと考えていた
などです。
しかし、この頃から状況が少し変わってきました。
一つ目は上記の様に退職して時間ができたのと引き換えに応募を途切れなくする戦略をする必要性が高まったことです。
二つ目は複数の別々の会社から同じ会社を紹介されるようになってきたことです。
そうです、だんだんと私の経歴と私の希望にマッチする求人案件のタマが尽き始めたことです。
要は私が転職活動を始めた頃に人材紹介会社にストックされていたタマは大分吐き出され、新しく紹介されるのは比較的新しい案件に移行されたため紹介される企業数の減少が予想されたのです。
これはとても重要なことだと思います。
長丁場になる転職活動では気を付ける必要があります。
ストックが減ったということ以外に紹介企業数の減少の理由はあります。
合格通知が来ないことが続くと、人材紹介会社の担当者の中で自分のランキングが下がっていき、手持ちのタマがあっても自分に紹介されてもらえないケースもあります。
人材紹介会社も求人企業からの信用が商売上重要なファクターですから、何度トライしても合格できない求職者は営業マンとしての自分の信用に傷がつかないかを気にするわけです。
また状況の変化以外に、
「ハローワーク案件は書類選考が通りやすく、面接に進める」と考えていました。
「最悪のケースを想定して転職活動期限切れに対する保険となる」
というメリットを感じてハローワーク案件に手を出し始めたのです。
もちろん昼間でも転職活動ができるようになったという物理的な理由も大きいです。
こんな戦略をたて人材紹介会社からの紹介案件も積極的に応募しつつ、ハローワークにも通うようになりました。
4月の応募活動は、また回を改めてご紹介しようと思いますが、まずは3月31日に書類選考合格通知をもらった2社の対策についてご紹介したいと思います。
1社目はAS紹介のリース会社MF社(管理部課長候補)です。
面接日は4月2日が面接日で、AS社のご担当との同行面接の予定です。
2社目はTC社のTさんが乙社とともに紹介してくれたサービス業/甲社の経理部長候補です。
4月9日が面接日となり、やはりTC社の求人企業側の担当者が同行しての面接とのことでした。
まずはMF社の面接に全力を尽くすためにAS社のご担当者と対面で事前打ち合わせをしました。
このAS社も私の強い味方となった人材紹介会社です。
ご担当はかなりのベテランで年齢は私よりだいぶ上の男性でした。
最初の面談のとき、
「不景気のあおりで自分の部署そのものが閉鎖になって事業縮小するかもしれない。」
と、言われました。
それでも、「ただ、仮に配置転換があっても中途半端なことをしないので、継続中の案件は必ず最後まで面倒見るから安心して欲しい。」
と、言われていました。
私たちとなんら変わらず厳しい環境で働いているんだなぁって思いました。
私たちみたいな転職者が急増して景気が悪くないのかと勝手に思っていましたが、全く逆でこの業界は求人企業の多さが何よりも大事で求職者の多寡は二の次ですよね。
ある意味、求人企業が多ければ、「どんな人材でも決まってくれる」ので収益を生み出すのは簡単だということです。
裏を返せば買い手市場のなか、私たち求職者が厳しい壁に立ち向かっているのと同様に厳しい営業を強いられているのが人材紹介会社の実情のようです。
当然、合理化や効率を求められることから一人で扱う案件も増えていき、求職者側からすればクイックレスポンスやきめ細かな対応を期待できない状況とも考えられます。
また、このAS社のベテラン担当Aさんに私の人柄をすごくほめてもらいました。
この方は私に電子データの応募書類に必ず写真も添付することをアドバイスしてくれた方です。
「人柄を売りにすることはとても大事だ。
書類でそれをアピールするのに写真はとても大事なアイテムだ。
しかも、会った時のソフトな人柄が写真によく表れているから有効な武器になる。」
とまで言ってくれました。
年下の担当者から褒められてもあまり琴線に触れませんが、自分より人生経験豊富なベテランから評価したお言葉を頂けると素直に聞くことができます。
私はこのアドバイスに素直に従い、それ以降の応募書類には写真データも添付していました。
因果関係はわかりませんが、それ以降の書類選考の合格率は上昇しました。
次回は、この非常に頼れるベテランの人材紹介会社担当者の方の同行での一次面接についてお伝えしたいと思います。
それでは、次回をお楽しみに…
シリーズ
〔経理管理職の転職〕
〔経理管理職の転職〕
経理課長として勤務していた企業がリーマンショックの影響をもろに受け転職を余儀なくされ立ち向かった経理マンの転職の記録
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人材紹介会社の担当者次第でうまくいかないこともある…
人材紹介会社の担当者次第でうまくいかないこともある…
確かに買い手市場のこの時期、求職者に主導権がないので大抵のことは飲みますが、これから入る会社の給料を「セリにかけられるような真似」をされて「はいそうですか」とホイホイ応えられません。
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