【ヘッドハンティングでいきなり社長面接 ~経理管理職の転職10~】 [私の転職活動]
ヘッドハンティングを受けた企業の社長との面談。
ホテルのロビーでヘッドハンターと待ち合わせして、簡単な打ち合わせをして、すぐに社長と待ち合わせのラウンジへ。
社長がどんな人かは想像が膨らんでいましたが、予想と反して「物腰の柔らかい紳士」という感じでした。
私の今まで会った人の経験からすると「技術者出身の方」に多い雰囲気を醸し出してました。
膨らんでいた妄想ではちょっとギラギラした、「成金」的な人を想像して、ちょっと身構えていたので、
「あ、普通の人だ」
というのが第一印象でした。
ハンター君が私の簡単な紹介をしたのちに、私が今までの経歴や転職活動をしている経緯などを説明しました。
そこまでが一般の面接と同様なやりとりで、そのあとはどちらかというと雑談のような雰囲気でした。
ラウンジでコーヒーを飲みながらの面談ですし、机を挟んだ対面ではなくテーブルを挟んでの距離が近いので、雰囲気が面接とはだいぶ異なります。
仕事に対する姿勢や私の人柄を知りたい感じでした。
テレビで「人柄登録始めました!」なんてCMしていますが、経営者は人柄を重視するようです。
社長さんから通常の求人活動ではなく、「ヘッドハント」という手法を採用した経緯の説明を受けました。
「自分の右腕になってもらうために、自分が直接人物を見極めたくてこんな方法をとっている。」
というようなことを言われました。
それから会社の説明をしてくれましたが、やっぱりここには熱が入ります。
過去の社長面接でも経験しましたし、会計事務所時代には社長さん相手に話をしてきましたので、
「やっぱりな…」
という印象でした。
社長さんは自分の会社の事を語るとき熱くなるのです。
自分の子供の自慢するように、いやそれ以上に熱弁をふるうという特徴があります。
これは大企業の「やとわれ社長」より「オーナー社長」の方が圧倒的に顕著です。
「絶対これは話が長丁場になるな」
と思いながら、社長の心をくすぐるような相槌をするように努力しました。
拡張路線を取っているなら、
「企業は設備投資を止めてしまうと成長が止まってしまいます。
景気が悪くても設備投資をし続けるには勇気が要りますが、それが後の結果を生むんですよね。」
なんて言っちゃったりします。
その時に話の腰を折らないタイミングを見計らって、
「設備投資が『無謀な賭け』になるのか、将来を見越した『先見性のある投資』になるのかの分かれ目が『数値に基づいた冷静な投資判断』だったりしますよね。
これからは勘ではない経営が重要になりますからね。」
なんて偉そうなことも言っちゃいます。
いきなりこんなことを言ったら「何言ってんだ、この若造!」って気分を悪くしちゃいますが、既に会社が成功していることを語ってのことですから、
「まさにその通りなんです!」
なんて膝を詰め寄って更に熱弁に力が入っていくのです。
さりげなく、
「そういう時に経理的なスキルで社長のサポートをしたい」
というようなメッセージを込めながら、相槌を打っていくわけです。
私はどんな立場の人でも割と緊張しないでしゃべれちゃうので、こんなおこがましいことでも平気で言ってのけちゃいます。
言葉やタイミングをよーく選んで発言しているつもりですが、
「あー、今日もしゃべりすぎちゃったな」
なんて反省することも多いですが…。
とにかく社長が熱弁を奮って頂いたお蔭で、私もいつもの調子で滑らかなトークをすることができました。
そんな感じで割と良い雰囲気で(もちろん私の勝手な印象ですが)、社長との面談を終え、
「是非、今度当社の工場を見に来て下さい。」
とのお誘いを受けました。
ハンター君はすかさずソツなく、
「それでは私の方から後日、はるさんに日程などのご案内をさせていただきます」
なんてフォローをしてきます。
当然、ハンター君の手元には、私以外にもこの社長さんへ提供する「駒」があるわけで、私が最善の駒なのかを検討してから日程の提示をするとかの計算があるわけですね。
この案件に関わって途中から気づきました。
一般の選考は、書類選考、一次面接、二次面接、役員面接と段階を追うごとに選考がなされ、そのたびにふるいにかけられ、人数が減っていきます。
今回のパターンは、ハンターによって候補者が選抜されたあと、全員がそれぞれの選抜を受ける機会を得て、競い合う形になっているようです。
一般の形がトーナメントとすれば、ハンター君の案件はリーグ戦による勝ち点を取っていく方式でしょうか?
私はこの後、アジア最終予選を勝ち上がり、ワールドカップ出場権を獲得し、ワールドカップで優勝を勝ち取れたのでしょうか…
それでは、次回をお楽しみに…
シリーズ
〔経理管理職の転職〕
〔経理管理職の転職〕
経理課長として勤務していた企業がリーマンショックの影響をもろに受け転職を余儀なくされ立ち向かった経理マンの転職の記録
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人材紹介会社の担当者次第でうまくいかないこともある…
人材紹介会社の担当者次第でうまくいかないこともある…
確かに買い手市場のこの時期、求職者に主導権がないので大抵のことは飲みますが、これから入る会社の給料を「セリにかけられるような真似」をされて「はいそうですか」とホイホイ応えられません。
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2012-06-17 00:45
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