【続・職務経歴書 作成の戦略とは?】 [転職成功方程式]
私の『職務経歴書』はメンターからのダメだしで始まった
職務経歴書はワードとかエクセルで作るのが一般的ですよね。
私はワードで作成していました。
私のメンターからA4サイズで2枚までという制限で指導を受けました。
最初はあれもこれも書きたくて、やたら小さい字で行間もきつきつで作ってみました。
さっそくメンターからダメだしです。
これでは見る人が見づらいからだめ。しかもメリハリもなく読んでもらえない…。
応募者が多い求人の場合、一瞬で読むかどうか判断されてしまうらしい…
少なくとも「ちまちま」とぎっしり文字がつまった文章は担当者の方は気が滅入ってしまう。
確かにそうかもしれない…自分だってそんなの読みたくない。
メンターからの『合格点』をもらうまでに私がしたこと
それからは文字の大きさや表題のレイアウトを試行錯誤していきました。
【】がいいのか、~ ~、がいいのか、協調文字、字体、そんなものも改訂に改訂を重ねました。
導入部は自分の売り込み文章を簡潔に、そのあと職務経歴のデータ的なもの、最後に保有資格など…
メンターから、まあまあとして合格点をもらったものは、まあオーソドックスな内容だったと思います。
見栄えはそこそこでメリハリもついたと思います。
応募企業に合わせて職務経歴書の記載内容を微調整
ただ、応募企業は業種や規模も違うので、微妙に内容を変えていました。正直言って面倒です。
最後の転職のときは前半は働きながらの転職活動でしたので、眠い中夜中にしこしこ作成するのは結構しんどかったのですが、妥協はしないようにしていました。
人材紹介会社から提供される求人企業の資料や会社のホームページを参考に、どういう人材像をもとめているか想像をめぐらしつつ微調整していきます。
職務経歴書にエクセル製の『別紙』を付けてみた
そのうちにちょっとした課題に突き当たりました。
ワード形式の職務経歴書ですと行間をそこそこの隙間を保ちながら体裁よく記述する形式のため、スキルを紹介しきれない、という問題です。
概観性を保ちつつ沢山の情報を詰め込みたい、そんな想いに駆られたわけです。
そこで一般の職務経歴書には経験業務やスキルのことは触れずに、『別紙』を作ってみました。
経験した業務内容やスキルは一覧形式の『別紙』にまとめたわけです。
よくオーディオなどの電化製品のカタログで『機能一覧』ってありますよね?
あんなものを作ったのです。
エクセルで罫線を入れた表にすると行間を『詰めて』記載しても比較的概観性を損ないません。
『別紙』を付けたら思いのほか評判が良くなった
私は何回も転職をしています。
ご興味ある方は『私の転職活動』という記事カテゴリーでご覧になって頂きたいと思いますが、
最後の転職では経理マンを自分のポジションとして転職活動をしていました。
会計事務所時代と企業経理時代を分け、さらに経験業務と『貴社に入社したらこんなことができます』みたいなことをマトリックス形式で記述しました。
特に『貴社に~』の部分は絶対に会社ごとに変えないわけにはいきません。
たとえば、経理職として募集していても、ある会社は純粋な経理部ですが、ある会社では総務と経理が一緒になっていて両方を統括する管理職が欲しい、なんてことがあります。
当然、それぞれ入社して活かせるスキルや経験は違ってきます。
私は会計事務所時代に本当に多岐にわたる仕事を経験したので、総務部領域もある程度経験がありました。
総務職兼務の会社にはそういうアピールポイントも重要ですが、経理オンリーの仕事をして欲しい会社にはあんまり必要じゃない情報ですので記載しなかったりします。
この形式は非常に評判が良かったようです。
一時スランプ状態で書類選考が全然通過できない時期が続いたのですが、この形式にしてから面接の引き合いが入るようになりました。
書類選考ってどんな風にされるのか想像を巡らす
私の想像ですが、担当者の方は本文は読まずにこの表形式の別紙を見て、興味がある項目は本文を読んで、
「表に書いてあるこの業務はどんな会社でをやっていたのかな? 」
なんて、確認していたのではないかと思います。
現在の職場とその前の職場でそれぞれ私は管理職の立場です。
どちらの職場でも自分の部下の採用活動をしました。
自分が人を採用する側になってみると、本当に『ぱっと見てわかりづらい書類』は見るのが面倒になります。
特に採用側がまず重視するのはスペックだと思います。
これはデータというより、『この人、うちに来たら使えそうかな?』の資料が欲しいのです。
人柄がわかるようなデータはその『ふるい』にかけられた後に検討する項目だと思います。
ですから、多少誇張したり、最悪の場合、的外れな記述になってしまうリスクを冒してでも、
私は『貴社に入社したらこのスキルを活かしてこんなことができます』という欄を重視しました。
心がけたのは、担当者の方が『私の働いている姿を少しでも想像できるように…』
『職務経歴書戦略』例 私の事例を参考に…
企業は今、事務部門をコンパクトにしたいと望んでいると思います。
ですから実務経験豊富で、ある程度ソツなくこなせて部下のマネジメントも経験に基づいてできて、業務改善なんかも言われなくてもフットワーク軽く勧められるような人が欲しいんだと思います。
これらの人物像に合うような自分自身の経験をうまく当てはめて興味を引くわけです。
例えば、マネジメント能力をアピールしたければ…
私の場合は小グループ活動でリーダーを育てることしていた話も書いていました。
業務改善をアピールしたければ、会計事務所時代にISO取得の責任者をやった経験などを盛り込みます。
『管理会計や業績管理で経営陣をサポートできます!』ということをアピールしたければ、会計事務所時代にパソコンとプロジェクターを持ち込んで業績検討会を主催していたエピソードを盛り込みます。
とにかく読んだ人が、想像力を巡らすことができる具体的な内容を添えたうえで、「こんなことができます!」って書くわけです。
私は必死に『職務経歴書』を作りました そして楽しみながら…
私が転職活動が楽しいと思うのは、この辺かもしれません。
応募する企業のことなんて本当は良く知りません。少ない情報でこちらも想像を巡らすわけです。
そして『この会社に入ったらこんな風に仕事してみたいな』ってバーチャルに体験してしまうのです。
確かに短時間でこういうことを考えて体裁よくコンパクトに職務経歴書に落とし込む作業って結構しんどいですが、うまくストーリーがまとまったときは結構充実感があったりします。
もちろん、そんな努力が、
「今回は採用は見送らせていただきます」
なんて、簡単に断られてしまうとがっかりすることも多かったわけですが、こんなスキルもその後の社会人人生では決して無駄にはなりません。
何でも自分の肥やしになると思って励んでみると良いのではないでしょうか?
私は恐らく約3ヶ月で100種類くらいは職務経歴書を作成したのではないかと思います。
1種類の経歴書で効率よく使いまわしている方から見ればマニアみたいに思うかもしれませんが、私は家族の浮沈がかかっていたので必死にやりました。
そして楽しんでもいました。自分の努力で何とかなるものは最大限努力したつもりです。
たかが書類、されど書類です。
『職務経歴書』は面接よりも重要?
読む側も経験している私は、職務経歴書は面接よりも重要だと考えています。
なぜなら複数の候補者は、書類である程度選別され、その先入観があった上で面接を受けるので、書類上で好印象を持たれるとその効果は面接でも生きてきます。
ハウツー本やセミナーなどで、経歴書のハウツーも人それぞれいろいろな持論があると思います。
まずは一般的なものを最大公約数で作ってみて、自分が最も売り込みやすいと思うものを作り上げていったらよいのではないかと思います。
基礎テクニックは大事。でもそれに溺れては…
大企業は別かもしれませんが、中小企業など規模の小さい会社では、人事部の人(つまりは職務経歴書を見たり面接官をやったりするのが専門家である方々)より、実際に採用する部署の人(つまりは採用活動なんてことに素人の人)が主導権を持って「誰を採用するか」を決めることも結構あるってことです。
その場合、「人事部長が語るセミナー」なんてのが通用しない場合があるってことです。
例えば、手書きじゃなくじゃだめだとか、履歴書の写真はカラーが良いとか…
正直言って、『採用活動が素人の人』は見るポイントも様々ですので一概に「何がベストか」は言えない側面があります。
そういう項目は極端な選択でなければあまり気にし過ぎても仕方ないのではないかと思います。
たまたま採用の主導権を握る人の好みの体裁じゃなかったために採用されないこともあるかもしれませんが、そんなのは『運』みたいなもんですから気にしたって仕方ないって割り切ることも必要だと思います。
あなたの『職務経歴書』は続きが見たいと思わせられていますか?
人事採用活動に素人の『現場の人』も『うちの部署で働いてもらう』ことにかけては「プロ」ですから、
『こんな人に働いてもらいたい』『こんな人材に来て欲しい』、場合によっては、『おっ!こんな人材がいるのか、うちで採用したら面白そう』 なんて、琴線に触れることができれば、少なくとも「会ってみたい」って思わせられるのではないかと思います。
職務経歴書は『単なる職務の経歴を羅列した書類』ではなく、あくまでも『自分を売り込むチラシ』の役割を持っているので、『続きが見たい…』と思って貰えるような『私という人間』に興味を持ってもらえるような作りが必要だと思います。
私の場合は、それが過去の経験と『これからこんなことをやります』という一覧表だったわけです。
あなたの『職務経歴書』の末尾には『見えない「続く」』がありますか?
職務経歴書の末尾には『完』ではなく『続く』が相応しいのです。
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